「お金」。
それは多くの人を魅了し、時に狂わせる存在。お金がキライ! と正直に言える人、果たして何人いるでしょうか? 誰しも一度はお金に埋もれてみたいと思ったことがあるはず。札束風呂で美女をはべらせる、分かりやすい成功の図ですね。
しかし、実現するのは相当難しい……。今回の企画はそんな夢を叶えてくれるイベントです。
マネーパラダイス
音楽に合わせて総額45億円分のお金をまくという、クレイジーなイベント。会場内をお札で埋め尽くし、さらにお札に埋もれることを実現してくれます。そこはまさに現ナマ天国!?
ただし、まかれるのは全て1万円札をモチーフにした『偽札』。お札は完全にニセモノと判別できるもので、使うことはできませんのでご注意を。でも、たとえ偽札でも、大量のお金にまみれてみたいですよね。
日本初開催、さらに日本発祥の流行になりえる前代未聞のイベントは、どのように生まれたのでしょうか? 前回の「アーチェリーバトル」に続き、イベントを企画した株式会社東京クラフトビールマニア・ねるねるさんと、株式会社ハイ・小式澤さんにインタビューを行いました。
篠崎
開催の経緯を教えてください。
ねるねる(以下、ねるねる)
シンプルに、みんなの夢です。今回の企画はそんな夢を叶えてくれるイベントです。大量のお札、ということで、最初は「超インフレナイト」っていう名前なんかも考えたんですけどね。
小式澤さん(以下、小式澤)
会場中にびっくりするほど大量のお金がばらまかれます。それでも、ただまくだけじゃ面白くないので、偽札の中に当たり券、例えばドリンクや商品に引き換えられるものを混ぜたりしようかと。
ねるねる
必死に当たり券を探す姿が、カイジっぽくて面白くなりそうじゃないですか(笑)?
篠崎
人が這いつくばってお札をあさる……。おバカなノリのパーティーと思いきや、拾う側、まく側、それぞれの闇が見えそうですね……。
篠崎
何か準備する段階で苦労した点はありますか?
何か準備する段階で苦労した点はありますか?
ねるねる
紙質にはこだわりたいですよね。デザインとかもこれから考えます。
小式澤
ニセモノのお金のはずなんですけど、印刷には本物のお金が必要で……。
ねるねる
結局、お金のこと考えることになるという、変な構造(笑)。
小式澤
紙のリサイクルのことも考えないとな~。何か再利用とかできるといいんですけどね。
イベントの見どころはどんなところでしょうか?
ねるねる
サーキュレーターや、バズーカを使って、とにかく大量の偽札をまくところです。
小式澤
単に多いだけじゃなくて、圧倒的な物量を実現したいですね。
篠崎
東京クラフトビールマニア、ハイという2社が協力することのメリットを教えてください。
ねるねる
メリット、感じてくれてるの(笑)!?
小式澤
ありますよ~(笑)。同じことを面白いと思ってくれるんですよ。一緒にやってて面白いし、気持ちよく仕事が進められますね。アイディアが2倍になりますし。同じタイミングでこれだけの企画をやることはなかなかないですが、スムーズです。
ねるねる
単純に面白いです。これまで僕は企画からほぼ一人でやってきたので、人と何か作り上げることはなかったのですが、一緒にやるのが楽しい。郁くん(小式澤さん) はスピード感があるので、テンポよく、気持ちよく仕事できます。
小式澤
例えば、「今度何か一緒にやりましょうよ」って言っても、本当に実現することって少ないじゃないですか。でも、ねるさんは本当に、しかもすぐ実現に向けて動くんですよ。スピードが速い。すぐキャッチして投げ返してくれる。
ねるねる
飲み会のネタを本気にしちゃうんですよ。「やりましょうよ」って言って、帰ったらすぐメッセージ送るよね。「こんなの調べたよー」って。いきなりトップギア。
小式澤
「あれ? さっきまであんなにベロベロだったじゃん!」みたいな(笑)。本当にすごい。
ねるねる
いやー、郁君のほうがスゴイよー。さすが今日本で一番面白いクリエイターだよー。
(その後しばらく、お互いをほめあう2人)
お互いがアイディアマンで、さらに「有言実行(しかもすぐ!)」であることが、面白いイベントを企画するだけでなく、実現まで可能にしているようですね。
イベニアでは今後もお二人へのインタビュー記事を掲載予定です。次はどんなイベントか、お楽しみに!
取材/篠崎夏美
取材/篠崎夏美