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週末の夜はふわふわゆらゆらクラゲに癒される。“マイクラゲ”を愛でる大人女子限定のイベントも。

アイコンお仕事やプライベートでお疲れな大人女子は、今すぐクラゲに会いに行こう。

2016/02/09(公開:2015/09/26)


「蜷川実花×すみだ水族館 クラゲ万華鏡トンネル」キービジュアル

 
海にぷかぷか漂うクラゲ。刺されると痛いけれど、水槽で泳いでいる姿を眺めていると不思議と心が癒されます。
 
東京・すみだ水族館では、9月9日(水)から、「蜷川実花×すみだ水族館 クラゲ万華鏡トンネル」を開催しています。
 
約5000枚の鏡が壁や天井に敷きつめられたクラゲ万華鏡トンネルは、クラゲの水槽が8槽ある50メートルほどの空間。水槽や壁には蜷川実花さんの映像作品が映しだされ、浮遊するクラゲとライティングによってさまざまに変化するクラゲの影が交錯し、幻想的なアート空間を演出します。
 
さらに毎週金曜日の夜には、女性限定の「ふわふわクラゲガール」も開催されます。こちらは18 歳以上の女性限定で、クラゲをじっくり観察できる体験プログラムとのこと。
 
はい! 日頃の疲れをクラゲに癒してもらいたいです! さっそく東京スカイツリータウン内、すみだ水族館へ行ってきました。


「蜷川実花×すみだ水族館 クラゲ万華鏡トンネル」キービジュアル(夜)

 
クラゲが蜷川色に染まる!水族館に生まれたアートな空間

東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅からすぐ、入り口は4階にあります。
 



 
水族館に入ったのが18時半少し前、まずは「クラゲ万華鏡トンネル」へと急ぎます。18時半には、映像が昼から夜の作品に切り替わるので、どちらも見られるベストタイミングなのです。
 
まずは昼の演出を堪能。
 

クラゲ万華鏡トンネル 昼
 


映像だけではなく、ライティングやBGM、アロマも昼と夜で変化するそうです。昼は色鮮やかな南国の花、海や空など自然の映像で、温かい暖色の印象でした。

 





続いて夜の演出。


クラゲ万華鏡トンネル 夜



夜は渋谷のスクランブル交差点や街中など、昼よりもシックな色味です。東京の夜景や高速道路、無機質な印象の映像に有機的なクラゲの動き。映像が幾重にもくりかえし鏡に反射され、夢の中にいるような世界に浸ることができます。まさにそこは万華鏡の中の世界。







5000枚の鏡の効果なのでしょうか、空間が広がりをもって感じられます。蜷川さんの都会的な雰囲気の映像とふわふわ漂うクラゲをゆっくり鑑賞。なんだか心が落ち着きます。夜は会社帰りのOLやカップル、昼は観光客や家族連れが多いそうです。
 




 
■  「ゴハンタイム」に大暴れ! 謎すぎるチンアナゴからも目が離せない……。
 
「ふわふわクラゲガール」体験プログラムの前に、館内をうろうろしていたらおもしろい光景に遭遇しました。それはチンアナゴの「さあ、ゴハン!」
 


水玉のチンアナゴやシマシマのニシキアナゴが大きな水槽の中にたくさん。これだけの数を見るのも初めてです。チンアナゴは身体を砂から伸ばしたり、ひっこめたりしながらゆらゆらしています。ムーミンのニョロニョロみたいですね。
 


19時が近づくにつれ、チンアナゴがソワソワ落ち着かない様子。どうやらゴハンの時間が分かるようです。通常時の2〜3倍くらいに砂から身体を伸ばしています。“首を長くして待つ”というのは、このことかと納得。チンアナゴがこんなに長かったことも初めて知りました。(だいたい30〜40cmくらいだそうです)
 
チンアナゴ、待望のゴハンの時間。飼育スタッフが水槽の上からゴハンをまきます。
 

 
いつもはのんびりに見えるチンアナゴの動きが、ゴハンを前に乱れまくり。動きも早いです。勢い余って、砂から飛び出す奴も。
 
 

絡まりあうチンアナゴ。落ち着いて!
 
毎月11日、すみだ水族館ではチンアナゴのヒミツを探るワークショップ「ゆらゆらチンアナゴ」を開催しているそうです。チンアナゴ……かなり気になってきました!
 
 
■  ひとり一匹のマイクラゲを愛でる体験プログラム「ふわふわクラゲガール」
 
チンアナゴに魅入ったり、館内を見学したりしているうちに、あっという間に19時半。「ふわふわクラゲガール」がスタートしました。参加者は20代〜30代くらいの会社帰りといった服装の女性が集まっています。


ふわふわクラゲガール
 
ひとりに1匹、瓶にはいったクラゲが配られます。生まれて約一カ月のクラゲで、みんな水族館で生まれたそうです。
 





 
動物プランクトンがクラゲのごはんです。よく見るとオレンジ色をした点々がピョコピョコと動いています。ミズクラゲはクローバーのような模様の部分が胃袋になっており、透明なので空っぽなのがすぐわかります。お腹ぺこぺこ状態です。
 


さっそく瓶の蓋を開いて、ゴハンをあげます。クラゲが元気よく動きまわり、プランクトンを触手でかき集める様子が見られます。クラゲの身体がだんだんオレンジ色に変化していくのがおもしろい!
 
 
この体験プログラムは、仕事終わりの大人の方に夜の水族館を楽しんで欲しいという思いで開催されることになったとのこと、広報の方からお話を伺いました。
 

——「ふわふわクラゲガール」開催の経緯は? なぜ大人を対象にしたのですか?
 
もともとは子どもむけに「クラゲ研究員」という体験プログラムを行っていました。そのリハーサルを当館のスタッフに体験してもらったところ、とても反応が良かったんです。さらに子ども向けの体験プログラムは多いのに、大人向けのものがほとんどなく、欲しいという声が多かったことから、開催することになりました。
 
——見どころ、おすすめポイントを教えてください。
 
手元でクラゲを存分に見てもらい、クラゲの魅力を感じてもらいたいです。プログラム終了後に、もう一度、クラゲの水槽や万華鏡トンネルに行ってもらえれば、きっと新たな発見をしていただけるはずです。


 
——今回女性を対象にしたのはなぜですか?
 
クラゲは、特に女子にとっての“癒し”になっていると感じました。仕事や学校で忙しい毎日を過ごしている女性に少しでも癒されてもらいたい、女性が気兼ねなく参加できる場にしたいと思い、女性限定にしました。
 

 
それにしてもクラゲって、ずっと見ていても飽きないのです。
 
「クラゲの動きのリズムって、心臓の鼓動と同じに感じます」と参加者の方。なるほど確かに心臓の鼓動のように一定のリズムに、見ていると落ち着く気持ちになります。参加者のみなさん、時間ぎりぎりまで手元のクラゲを眺め、何度も写真撮影をしていました。
 
体験プログラムが終わって、クラゲの水槽を見学。ミズクラゲがたくさんいる大きな水槽、ライトアップされて様々な色に変化する水槽など、たくさんのクラゲを鑑賞できました。
 







 
 
他にもさまざまな種類のクラゲをギャラリーのように鑑賞できるコーナーもあります。見れば見るほど不思議な生き物です。
 
クラゲ、クラゲ……、こんなにたくさんのクラゲを見ると、夢にでてきそうです。アートとしてのクラゲ、海の生物としてのクラゲ、いろいろな角度からクラゲを鑑賞できました。
 
優雅で気持ちよさそうに泳ぐクラゲを眺めていると、心も身体もふわふわ。1日の疲れやストレスから解放されたように感じました。
 
取材/橋村望
 
<イベント情報>
蜷川実花×すみだ水族館 クラゲ万華鏡トンネル
開催期間:2015年9月9日(水)~12月27日(日)
 
<体験プログラム>
クラゲの秘密に迫る!オトナ女子限定「ふわふわクラゲ ガール」
開催期間:2015年9月11日(金)~12月25日(金)の毎週金曜日
開催時間:各日19時30分~19時50分
参加方法:すみだ水族館公式ホームページで事前募集
参加対象:18 歳以上の女性
参加料金:無料
参加定員:各回10名 ※10月から各回10組20名
 
すみだ水族館ではこの他にも、クラゲをテーマにした体験プログラムやオリジナルメニューの販売を行う『クラゲの芸術祭』を12月27日(日)まで開催中。
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