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ぬるにょろにょろでキモカワな“ぬるにょろ”生物と、花火の中を泳ぐペンギンたち。

アイコン「ぬるにょろすい」と「ペンギン花火」、すみだ水族館で夏を体感。

2016/02/09(公開:2015/07/24)

気持ち悪い? でもちょっと可愛いかも……。

ぬるり、にょろり。その感触を想像しただけで背筋がゾゾッと涼しくなり、怖いもの見たさの好奇心も湧いてくるいきものたちを展示する「ぬるにょろすい」がすみだ水族館で開催されています。

ぬるにょろすい

07.18[土]~08.31[月]  09.07[月]まで延長開催 / 東京都 / すみだ水族


ぬるにょろ生物の代表であり、日本の夏の風物詩でもあるウナギを筆頭に、17種類ものぬるにょろ君が勢ぞろい。このイベントのために特別にやってきた生き物もいるそうですよ。

「世界にはこんな“ぬるにょろ”生物がいたの?」と目からウロコ(ぬるにょろ生物はウロコを持たないものが多いですが)。そして、意外に愛嬌のある表情の虜になること間違いなしです。



障子の向こうに無数のぬるにょろが……。薄暗くて、ちょっとお化け屋敷風の演出がより涼しさを誘います。

墨田区という土地柄、至る所に葛飾北斎がフューチャーされています。さらにぬるにょろ君たちのために用意されたお札が和のテイストを醸し出し、江戸時代気分を味わえます。お札には生き物の特徴を表す川柳が書いてあるという徹底ぶり。



「ぬるにょろり あたしの血には 毒がある」

こちらはニホンウナギに添えられた川柳です。ウナギの血に毒があったなんて知っていましたか? 今年から土用の丑の日が感慨深くなること請け合いです。



期間中には日本ウナギ学研究室の塚本勝巳教授による特別ワークショップも行われるので、興味のある方はぜひ。


自分がうなぎになって「鰻登り」を体感できるパネルも。縁起がいい!? 

ウナギに続き、日本のぬるにょろ代表選手といえば、ドジョウにナマズ。こちらは葛飾北斎の絵画とともに展示されています。



本物の生物と絵画の違い、葛飾北斎のユーモアセンスと実際の生物のリアルなユーモア、そして思わず触りたくなるなめらかな姿態に釘づけになってしまいます。さっきまで、ちょっと気持ち悪い? と思っていたのがすっかりぬるにょろの魅力に憑りつかれ、次第に足は奥へ奥へ。


『ムーミンに出てくる、ニョロニョロに似ている!』と話題になり、人気爆発中のチンアナゴ。犬の狆(チン)に似ているのでチンアナゴと言うのだとか。

 

 

横長の水槽にたくさんのチンアナゴが伸び上がったり引っ込んだり。スカイツリーの高さ634メートルにちなんで、634匹ものチンアナゴがにょろにょろ。自宅に持って帰りたくなるほどの愛らしさです。



黄色いチンアナゴ(イエローガーデンイール)は、日本ではすみだ水族館のみの展示なので必見です。



愛らしさといえばこちらも負けてはいません。イエローヘッドジョーフィッシュ。

白い身体に黄色の頭を持った、小さく美しい魚が水槽の中でせっせと穴を掘っています。居場所を確保する習性なのですが、見ているこちらとしては実に微笑ましいのです。


小さな口で石をくわえて、巣穴の外へポイッ! と吐き出す姿は、ずっと見ていても飽きません。
【動画はこちら

 

この他にも,、さまざまなぬるにょろ生物たちがお待ちしています。

プロトプテルス・エチオピクス(ハイギョの仲間):エラ呼吸に加えて、肺のような器官があり空気中から直接酸素を取り込めます。


レッドスパイニーイール(ウナギに似た姿の熱帯魚):イールという名前がついていますが、正確にはウナギではないそうです。トンガリお鼻とヒゲがキュート。赤いストライプもオシャレです。 


フタユビアンフューマ (ウナギに似た姿の両生類):こちらもウナギのようですが、イモリなどと同じ両生類の生き物。見るからにぬるにょろ!

 

タマカエルウオ:普段は水槽をあまり置いていないという場所にいて、さらに岩に隠れているので見つけ出すのは至難のワザ。しかし、つぶらな瞳がとても可愛らしいのでぜひ見つけてみてくださいね。




ミナミアメリカオットセイ:えっ、哺乳類なのにぬるにょろ!? ぬるにょろ生物特別枠でオットセイも紹介されていました。確かに濡れた姿はぬるりとしていますね……。


 ちなみに、「ぬるにょろすい」のお札には生物の説明と共に『ぬるにょろ度』も表示してあるので、そちらも併せてチェックしてみると面白いかもしれません。

 

キモ可愛さを十分に堪能した後はこちらへ。口を大きく開けたトラウツボの威厳と風格は一見の価値ありです。


トラウツボの水槽を覗き込むと、ある事に気がつきます。トラウツボを引き立てるように、葛飾北斎の赤富士の絵画がパノラマのように広がるのです。

トラウツボと葛飾北斎のクールなコラボレーション。思わずため息をついてしまいます。赤富士とトラウツボの身体は、色や模様もそっくり!?



砂の中からちょこんと顔とシッポ(?)を出したぬるにょろ君。


 


愛嬌たっぷり&ぬるにょろ度も最高得点。彼(彼女?)が誰なのかは「ぬるにょろすい」で! 北斎の絵を背景にお待ちしています。

 

○ぬるぬるにょろにょろグルメ。衝撃のメニューも……。

目でぬるにょろを楽しんだ後は、味覚をぬるにょろで満たしてしまいましょう。今回「ぬるにょろすい」に合わせて、フードコーナーに限定メニューが登場。


「ぬるぬる納豆シェーク」と「にゅるっとところ天」。

納豆シェークはコヒーゼリー入りのバニラシェイクに生クリームがたっぷり、そして納豆がトッピングされています。ゾゾッとするけれど気になってたまらないスイーツの決定版。ここは勇気を持って納豆と生クリームを混ぜ、ひとまず味わっていただきたいです。



ふわっとした生クリームがぬるっとした感触に様変わり。口から喉へ、心地よくぬるにょろが降りていきますよ。生クリーム納豆を味わったところで、豪快にすべてを混ぜ混ぜ、一気に吸い込む。これが意外に美味なのです。

ところ天にはオクラがトッピングされ、ぬるっと感がグレードアップ。さっぱりしていますし、見た目にも涼しく身体にも優しいですね。

 

○映像、音、香りで感じる“水中”花火。

「ぬるにょろすい」の他、期間中はプロジェクションマッピングによる「ペンギン花火」が開催されているので要チェック。

水面に映る光の花火と、色とりどりの光を追うように泳ぎ回るペンギンに、時間を忘れて恍惚となるでしょう。 


「ペンギン花火」イメージ

<開催期間>
2015年7月18日(土)~8月31日(月)
1日5回(各回約8分)
①16 時00 分~②17 時00 分~③18 時00 分~
④19 時00 分~⑤20 時00 分~ 
※いきものの体調等により開催しない場合があります。
※イベントなどのため、時間を変更する可能性があります。

 




【動画はこちら

水族館内ではオリジナルアロマオイル「花流(かな)」が使われています 。ヒバ、オレンジ、ペパーミントを基調とした夏を感じさせる 清々しい香りです。

浴衣を着て来館しているお客さんもいました。夏らしくて、とても風情がありますね。


 
ペンギンオリジナルTシャツが作れるコーナーもがあります。なんとワンコインで楽しめるので、友達、家族、カップルなどでおそろいにしてみてもいいかも。




暑い夏だからこそ感じられる独特の涼しさを集めた「ぬるにょろすい」、「ペンギン花火」。そして新たな水族館の楽しみ方まで凝縮されたすみだ水族館。

五感を尽くして味わってみませんか。


取材:森美樹

※展示生物などは変更になる可能性があります。

 

<おまけ:オットセイのエサやりタイム>


タイミングがよければ、オットセイのエサやりを間近で見られるかもしれません。


 エサの時間が分かるようで集まってきました

 
飼育員さんと息がぴったり

飼育員さんの指示に合わせて、くるくる回ったり、お腹を見せてゴロンとしたり、とっても可愛いです! これは体調のチェックも兼ねているのだとか。こうして普段から身体を触らせてくれるように慣らしておけば、病気やケガをしたときの手当てもスムーズですね。






【動画はこちら グルグルまわる&お腹見せ】 
【動画はこちら 階段を下りる )


<フォトギャラリー> 































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