06.06[土]~06.07[日] / 東京都 / シンボルプロムナード公園 夢の大橋
昨年、アメリカで大きな話題となった、街中で全長300mのウォータースライダーを楽しむ路上イベント「スライド・ザ・シティ」。都心部の道路に全長1000フィート(約300メートル)の屋外ウォータースライダーを特設して、開放感あふれる大規模な水遊びを楽しむものだ。
今回、Slide the City JAPAN(スライド・ザ・シティ・ジャパン)実行委員会が日本で初めて「スライド・ザ・シティ」 を開催した。お台場に約300メートルのウォータースライダーが登場。実際に体験してみた。
会場はまるでフェス! “パリピ”がいっぱい!?
最寄り駅で降りると浮き輪を手にした人々がたくさん。この先にプールか、海でもあるような雰囲気だ。
会場の入り口にはフォトコーナーが設けられ、パネルなどを手に記念撮影が可能。様々なキッチンカーが並ぶグルメコーナーがあり、ステージではDJがプレイ中。それを地面に座って眺める人たち。まるで野外フェスだ。
セクシーなダンサーによるステージと、それを見て盛り上がる観客。めっちゃウェイウェイしてる男子がいるし、花冠つけてる女子もいるし、 これが俗に言う“パリピ(パーリーピーポー)”と呼ばれる、『楽しいこと大好き、お祭り大好き!』な人たちなのだろう。間違いない。
このエリアはチケットがいらないので、ちょっとした野外フェス気分を味わいたい人にもおススメだ。
スライダーを体験出来る時間は決まっているものの、長い待機列が出来ていた。ここがお台場で、いつもは道になっているとはにわかに信じがたい光景が広がる。
もう浮き輪を身に付けて、スタンバイばっちり。この人工的な都会・お台場に、水着の人々があふれる不思議な眺め。
<持ち物、服装のアドバイス>
・ビーチサンダルは脱げてしまうので、裸足か脱げにくいサンダル推奨。
・サングラスも吹っ飛んでしまうので大事なものは持って行かない
・自撮り棒(セルフィースティック)がやヘアクリップが壊れてしまった人がいた。
壊れそうなものは持って行かない方が良い(破片を踏んだりすると危ないし)
・面積の小さい水着はキケン
・スマホ用の防水ケースにお金を入れて、最低限の荷物にしている人多数。
(飛び込むときにつぶさないよう注意。そしてスマホの上に倒れると痛そう)
<更衣室、クロークなどの設備について>
※今回の会場の場合。次回以降は公式HPなどを確認のこと
・男女更衣室あり
・更衣室は地面にビニールシートを敷き、テントで囲ったもの
・更衣室内はかなり暑くなりそう。熱中症に注意。
・土足で上がる人が多いので足の裏が汚れる
・シャワーがないので着替えた後、ウェットティッシュなどで足を拭いた方が良い。
・女子更衣室はかなり混雑する
・水着は家から着てくるか、簡単に着替えられる服装をお勧めする。
・クローク(荷物預り所)はあるが貴重品は必ず自分で持つこと
(あまりスペースがなかったようなので、荷物は少なめに)
道がウォータースライダーになってる……!!
青海と有明を繋ぐ『夢の大橋』。歩行者・自転車専用の道路で最大幅が60メートルあり、日本で一番幅が広い歩道橋らしい。そこにビニールで出来た大きなスライダーが設置されている。
ウォータースライダーと言えばすべり台のような傾斜がついているものが一般的だが、ここは元々道路なのでほぼ傾斜はない。
ではどうやって滑るのか?
正解は、助走をつけてスライディングジャンプする。身体の前で浮き輪を持ち、スライダーに飛びこむ。浮き輪がクッション代わりになるとはいえ、地面に倒れこむのはなかなか勇気がいるものだ。
なるべく鋭角に、クラウチングスタートや水泳のスタートのように、身体を地面と平行にするようにするのがポイントかもしれない。
※何よりそのまま倒れこむと、地面にぶつかったときの衝撃がすさまじい。
※何よりそのまま倒れこむと、地面にぶつかったときの衝撃がすさまじい。
(飛び込むタイミングがつかめず、後戻りしてしまう人も……。ちなみに、一番奥のレーンで滑っている男性2人、かなり上手なので注目)
基本的には浮き輪で滑るのだが、中には自分の身体ひとつでこんなアクロバティックな滑り方をする人も!
一体どうなっているの……?
<上手く滑るためのコツ>
・摩擦面を大きくするために浮き輪はあったほうが良い
・摩擦から身体を守るためにも浮き輪はあったほうが良い
・浮き輪は胸の下あたりに置く(身体の前の方に)
・浮き輪の前方に体重をかける
・手足はそらす
しかし、300メートルもあると、途中でどうしても止まってしまうことがある。自分でもう一度滑ろうにも上手く滑れない。後ろに人も来ている。……どうしよう!?
止まっちゃったらどうする……? 動画 https://youtu.be/_uKK3KwucQw
大丈夫! そんな時はスタッフのお兄さんが優しく、そして力強くあなたを押し出してくれる。
さぁ、お台場を滑りぬけよう!!
遂に私にも滑走順が回ってきた。上手く飛出せるだろうか? 上手く距離を出せるだろうか? 冬季オリンピックのスキージャンプ選手のような心境である。
ここからの撮影は『Go Pro』を使ってみた。
(今回取材のために特別に貸してもらったもの。ありがとうございます!!)
憧れのGo Pro初体験。ボタンも少なく非常にシンプルなデザインなので、本体の操作はそれほど難しくない。自撮りが出来るように、角度の調整が可能なスティックまでつけてもらった。
しかし、ちゃんと撮影できるのか? その前に片手にGo Pro、片手に浮き輪で飛び込むのはかなり厳しいのでは……? ドキドキしながらも意を決して飛び込む!!
スタート!
バッシャーン!!
浮き輪がエアバックの役割を果たしてくれたものの、身体を打ち付けた衝撃で頭が少しクラクラ。もっとソフトに着地すれば良かった。しかし、おかげで推進力はなかなか。止まることもなくスーッと進む。
角度のある場所だと体感速度はかなり早く感じる。そして自分の上にはお台場の空が広がる! 素晴らしい爽快感だ。
そして、水しぶきの一粒一粒まで映し出すGo Proの素晴らしいことよ。水滴が付いてしまったのが残念だが、滑走中でもブレずにこの通り。
折角なので、コマ撮りした画像を繋げてタイムラプス動画を作ってみた。
Go Proタイムラプス動画 https://youtu.be/oN02Ewr_550
……Go Proさんに怒られないうちに、動画を削除した方が良いか悩むレベルの仕上がりになってしまった。
だが、初めてGo Proを触り、初めて無料動画編集ソフト「GoPro STUDIO」を使った私にでも、ここまで出来るのである。あと数回滑れば撮影も安定して、かなりエクストリームでエキサイティングな映像が撮れたに違いない。非常に残念だ。
ということで、残念な動画になってしまったのは私の技術が未熟であるがゆえで、Go Proには全く問題がないことを再度アピールしておきたい!!
<上手く滑るためのコツ:追加>
・撮影しながらの体験はとても難しい(片手着地はハードモード過ぎる) ←New!
<スライド・ザ・シティ 注意点>
①周りに注意
なかなか滑れないで立ち止まっているところに、後ろから人が突っ込んでくることがある。気を付けよう。逆に、勢いがついて止まれなそうであれば「危なーい!!」と、前にいる人に一声かけてあげるのもいいかもしれない。
渋滞中
②たまにすごく滑る
途中で止まってしまい、体勢を立て直すために一度立ち上がろうとする、その時が危険。非常に滑るのだ。
綺麗なお姉さんたちが「きゃ~、すべるぅ~」と、キャッキャしているのを見るのは良いのだけれど、転んで頭を打ったりしたら大変! 直立せずに中腰くらいが安全かもしれない。
③300メートルは意外に長い
日本で一番長いウォータースライダーは、266.5メートルらしい(福井・芝政ワールド/トリプルザウルス)。「スライド・ザ・シティ」 は、それよりも長い300メートル。自分で助走をつけながらのスライドは結構体力を使う。
そして、300メートル滑るということは、300メートル戻ってこなければいけないということでもあるのだ……。身体が濡れていることに加えて、あまり気温が高くなかったこと、夕方だったこと、海風が吹いていたこともあって、ちょっと寒かった。
晴れた暑い日であれば、冷えた身体に日差しが心地よいに違いない。
あっと言う間の300メートル。テンション高くゴール!!
途中で何回か止まりはしたものの、想像以上の滑りを見せてゴール。身体は若干疲れているものの、なぜか知らず知らずのうちに笑顔になってしまう。
スピードやスリルはそこまでないかもしれない。しかし、大きなスライダーを、しかも街中で滑るという、得難い非日常感と爽やかさを体験出来る。
今回は一回しか体験しなかったが、またやりたい! と思う楽しさだった。次は撮影そっちのけで本気で滑りたいと思う。
みんなでゴール
なぜか一様にテンションが高くなってしまう
ゴール手前、クレーンの上から写真を撮ってもらえる。
お疲れさまでした!
「スライド・ザ・シティ」 には、普段道路になっている場所をエンターテイメントの場として活用することにより、街の活性化と地域貢献を図る目的もある。
今回のお台場・青海を皮切りに、全国各所でイベントが開催される予定だ。次回は埼玉・西武プリンスドームでの開催が決定している。
ドームの中と外の広場を活用して行われる予定。ドームの中から助走をつけ、ドーム外の下り坂に設置される約200mのロングスライダーへ一気にダイブ! ダイナミックな非日常体験が出来る。
また、噴き出される泡にまみれて楽しく写真撮影ができる「泡フォトゾーン」、「DJブース」、「飲食ブース」などが用意されるとのこと。
また、噴き出される泡にまみれて楽しく写真撮影ができる「泡フォトゾーン」、「DJブース」、「飲食ブース」などが用意されるとのこと。
<開催日時>
2015年8月15日(土)・16日(日)
受付開始11:00~
受付終了17:00
スライダーの利用 12:00~18:00
【フォトギャラリー “スライド” ガールズコレクション】
2015.06.09 篠崎夏美