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3トンの豆が降り注ぐ!史上最大規模の節分イベント「すごい豆まき2015」で豆まみれになってみた。

アイコンこんな豆まき見たことない!

2015/02/26(公開:2015/02/11)
すごい豆まき2015

02.03[火] / 東京都 / 東京タワースタジオ(スターライズタワー)

大量の豆を投げ合い、一年の健康と幸せを願うというイベント。非常にストレートなタイトルだが、確かに全てが『すごい』イベントだった。実際にどこがどうすごいのか、当日の参加レポートをお届けする。




豆の量がすごい

開催当初の2012年、豆の量は500キロだった。その後、2013年・1トン、2014年・1.5トン、そして今年2015年は3トン。どんどん増え続けている。一体来年はどうなってしまうのだろうか。


ずらりと並んだ紙袋

紙袋の中には約3キロの豆、目を保護するためのゴーグル、紙コップ入っている。紙コップで豆をまいている人もいたが、床に落ちた豆を拾うために使う人が多かったようだ。 



まるで“豆風呂”(注:食べられません。理由は後程)


1m四方はありそうな巨大マスいっぱいに豆が入っている。こんなに大量の豆を見たのは初めてだ。これだけでテンションが上がってくる。 これらは全て豆スポンサーの株式会社DMM.comが提供するもの。豆の掃除にもDMM.comの「いろいろレンタル」サービスから借りた掃除機が使用されるとのこと。 


豆への配慮がすごい

イベントに使われる豆(大豆)は、食用には適さない「クズ豆」を使用する。買付先は東北の農家に限定し、震災復興へ協力する狙いもある。節分とはいえ、これだけの量の食べ物を投げるのは何となく気が引けたのだが、こうした取り組みであれば安心して参加出来る。楽しみながら復興支援とエコにもつながる。


会場の盛り上がりがすごい

大量の豆を思いっきり投げられる貴重な機会と言うことで、チケットもかなりの人気。今回は何と発売開始12分で売り切れてしまったそう。さらに追加分も数分でなくなったらしい。ここにいるのはある意味、ラッキーな参加者たちだ。会場はイベント開始前から既に熱気であふれていた。


DJ西村ひよこちゃんによるパフォーマンス



鬼コスプレがすごい

主催者からもHPで「今回は、よりコスプレ色を強めて皆様と更に一体感を持って臨みたく思います」という案内があり、豆まきにちなんだコスプレが推奨されていた。

金棒・トラ柄のパンツというオーソドックスな鬼、色違いのカラフルアフロの鬼、鬼退治の桃太郎ご一行、鬼をモチーフにしたアニメキャラなどもいて、参加者たちは思い思いの扮装を楽しんでいた。


会場が東京タワースタジオということで、東京タワーになっている人も。


「すごい豆まき」に参加するための服装のアドバイス

服装は自由だが、いくつか重要事項があるのでお伝えしたい。

①ヒールは避けるべし
豆は丸い。よって、豆を踏むと滑る。
それはもう驚くくらい滑る。さらに豆がつぶれると粉状になり、それを踏んでも滑る。人も多いのでハイヒールはやめた方が無難。

②ゴーグルをつけるべし
豆は想像以上に固い。よって、豆が当たると痛い。
雨あられと降り注ぐので目を開けていられない。安全の為にも『豆まきタイム』にはゴーグルをかけよう。ちなみにゆとりがある構造なので、メガネの上からでもかけられるようだ。

③毛足の長い服は避けるべし
豆は皮がある。よって、豆の皮が色々なところにつく。
髪の毛はもちろん、ニット、鬼のアフロヘア、豆の皮だらけになってしまう。動きやすくスベスベした素材のものがおススメ。なお、鬼アフロヘアに絡みついた豆の皮を取るのはかなり困難。

④マスクがあると良い
豆つぶてと、豆の粉じんから身を守れる。

⑤意外と暑い
人が密集しているのと、動き回るのとで汗をかく。薄手の服がおススメだが、難点は豆が当たると痛いこと。


完全防備で挑むも、あらゆるところから豆が入ってきた。

ちなみに、今回のイベントではカーテンに仕切られた男女別の着替えスペース、クローク(ビニール袋に入れて受取番号をもらうシステム)が設けられていた。仕事帰りの人などはここで荷物を預け、“鬼”に変身して参加していたようだ。



pixivイチオシアイドルがすごい

虹のコンキスタドール(通称:虹コン)は、アイドルとしての活動だけでなく、声優、イラストレーター、コスプレイヤーとしての活動も視野に入れたpixiv(ピクシブ)の「つくドル!プロジェクト」から誕生したアイドルユニット。今回スペシャルライブが行われた。

ピクシブ株式会社社長・片桐さんによると「pixivが全勢力を傾けているとも言えるアイドルです。虹コンが傾く→pixivが傾く→(同社が運営する)『すごい豆まき』がなくなる、ということもあるかもしれない(笑) 来年も豆まきしたいでしょ?皆さん、応援お願いします!!」とのこと。



全身全霊のパフォーマンス後、息を切らしながらも満面の笑顔を見せてくれた彼女たち。これを見たら応援せずにはいられなくなるのではないだろうか。



ルールを守るためのシステムがすごい

会場からは既に“一刻も早く豆をまきたくてたまらない”という雰囲気が伝わってくるが、安全のため、よりイベントを楽しむため、しっかりルール説明もある。司会のマムシさん、磯部さちよさんから以下のルールが案内された。


1:ゴーグルは必ず付ける
2:ダイブなどの危険行為禁止
3:パフォーマンス中に豆を投げることは禁止
※投げる時はマムシさんの「投げろー!」コールと、専用BGMがかかる。
4:決まった時間以外に豆を投げると、『スーパーSP』により強制退場させられる。
※ステージ横にはサングラス姿の屈強なSPたちが・・・。

豆まきにSPとは・・・。(ちなみに、SPはスキンヘッドの人が多く豆があたるとちょっと痛そうだった)決まったタイミングで豆を投げないとイベントの進行に支障をきたすし、ここぞ!というところで一斉に撒いた方が、メリハリがあって面白いと感じた。



まさかのあの人も!出演者がすごい

いよいよイベント開始。まずは「鬼のど自慢!鬼モノマネ王座決定戦」。パフォーマンス後の豆まきタイムで、似ていると思ったら豆を投げる。それを“豆計測係”が集計し、最後に結果が発表される。

○ピクシブ株式会社ディレクター・じょぶずさん
忌野清志郎で「アナと雪の女王より“Let It Go”」


歌詞も「豆の~ままの~」と豆まきバージョンに

 
かなりクオリティの高いモノマネ。会場からは惜しみない拍手の代わりに、豆が投げつけられた。


○R藤本さん
ベジータで「ドレミの歌」。フリップネタとモノマネを融合させたステージ。


サイヤ人の超エリート戦士と言えども、この豆攻撃にはかなわないようだ。


○ヤフー株式会社COO・川邊健太郎さん
渡辺美里「渡辺美里 マイ・レボリューション」
名前のアナウンスがあっただけで大盛り上がり。こういう人たちが普通に出てきて、思いっきり豆をぶつけられるのがこのイベントのすごいところ。


ステージ上があっという間に豆だらけになるので、ときおり掃除を挟む。その間にお客さんは床に落ちた豆をかき集め、次の豆まきタイムに備える。


○トレンディエンジェル・斎藤司さん
L'Arc~en~Ciel(ラルク アン シエル )「
winter fall」 
失礼ながら、そのルックスからは想像もつかないほどのイケメンボイス。最初はステージに姿を見せず、声だけが響いたため会場がどよめいた。


歓声(及び悲鳴)があがる



ここでアナウンス。「ルールはパフォーマンス後に豆を投げることになっていますが、次の出演者はいつでも豆をまいていいと言っています!」

一体そんな不遜な発言をするのは誰なのか?観客が見守る中発表された次の出演者は・・・



なんと、ホリエモンこと堀江貴文さん!!会場のボルテージも最高潮に。

○SNS株式会社・堀江貴史さん
THE BLUE HEARTS 「夢」


俺には‘豆’がある♪ ‘夢’を‘豆’にした替え歌


ものすごい量の豆がぶつけられる


色んな意味で注目される人は、やはりぶつけられる豆の量もすごい。


退散!

まさか生の“ホリエモン”を見られるとは思わなかったし、まさかそれが鬼のコスプレをして豆をぶつけられる姿だとは思わなかった。


○とにかく明るい安村
「はいてるのに全裸に見えるポーズ」、今回は豆まき編。 もはやモノマネでも、歌でもないが『安心してください、穿いてますよ』


ほぼ裸で豆をぶつけられ、体中に赤い小さな跡が・・・。


結果発表。一体誰が優勝か・・・?と思ったが、豆まきBGMが流れそのまま出演者全員が豆攻撃の餌食となった。この後には「細かすぎて伝わらない鬼モノマネ」選手権も行われ、微妙すぎるモノマネを披露した鬼たちにこれでもかと豆が投げられた。





とにかくまかれる豆の勢いがすごい

会場には約900人がいたということだが、それだけの人間が豆をまくとどうなるか?通常の豆まきでは聞いたこともない「ドザザザザー!!!」 という音がする。豪雨よりももっと激しい、ひょうかあられでも降っているような音だ。浴び続けるとちょっと息苦しくなるほど。


あめあられ、ならぬ『まめあられ』。

掃除しても足元はすぐこんな状態

ミラーボールの光の中、豆が降り注ぐ光景は幻想的ですらある。同行のライターは「豆ってこんなに綺麗なんだ・・・」とつぶやいていたが、実際は痛くて美しさに見とれている余裕はない。ステージ横で取材していたため、客席から投げられた豆が放物線を描いて落ちる真下にいる状態に。耳にまで豆が入りそうになる。会場で十分豆を払ったはずなのに、帰宅後服を脱いだらパラパラと豆が落ちてきた。


スポンサーがすごい

ここで“豆を投げたくなる”人たち、スポンサー鬼が登場。先頭はキャバ嬢鬼たちを従えた社長鬼。富、名声、権力、美女・・・数多くのものを手に入れた成功者からは、会場をあおる発言もあり、一般参加者たちから妬みと怒りの声が上がる。 


ゲゲゲの鬼○郎、スター・〇ォーズなど、様々なキャラクターも

元東京ヤクルトスワローズ監督の古田敦也さんの姿も。「悔しかったら殿堂入りしてみろ~!」と会場を挑発していた。今回の個人スポンサーの一人でもある。スポンサーの人たちも楽しそうだ。

「すごい豆まき」はスポンサーなしには開催出来ない。

主催:すごい豆まき実行委員会(ピクシブ株式会社・株式会社WATOWA) 
協力: 東京タワー・ スターライズタワー・ 株式会社大豆カンパニー・ Orinoco Peatix株式会社・ 株式会社バーグハンバーグバーグ・ 大昭和紙工産業株式会社・ 株式会社だいずデイズ・ アリックス株式会社・ コロボックル・ BLANCO原宿・ 東大美女図鑑・ TANK 豆スポンサー:株式会社DMM.com DMM.com 飲食店スポンサー:awabar 

その他に、すごい豆まき実行委員会名誉会長の小澤さん、チームラボ代表・猪子さん、株式会社Gunosyなど、多くの個人スポンサーも協賛している。スポンサーの人たちに感謝しつつ一緒に楽しむイベントでもあるのだ。



ラストの「大豆まき」&終演後の会場がすごい 

最後は観客出演者入り乱れて一斉に豆を投げ合う、最高潮の盛り上がりを見せた「大豆まき」。何度もなんども“アンコール”の豆まきタイムが行われ、楽しい祭りの終わりを惜しんだ。


もはや豆の猛吹雪!



豆の砂漠状態



豆の上に寝転んでみる人も


スタッフがすごい

豆まき終了後の会場には、テキパキと後片付けをするスタッフの姿が。これだけのイベント、準備もさぞ大変だった事だろう。今回のイベントには多くの人たちがボランティアスタッフとして関わっているそうだ。

また、会場に来て初めに感じたことは、スタッフの人たちの対応の良さだった。大きな声での心のこもった挨拶、はきはきとした受け答え、簡単なようで意外と出来ないことだ。しかも、一人だけでなく皆がそうだった。イベント後もお客さん一人一人に、お礼の言葉を伝えている姿が印象的だった。こうした人たちのおかげで、イベントがより楽しいものになる。


祭りの高揚感、スポーツの爽快感、豆まみれになる非日常感。そして、節分で福を招くという幸福感。間違いなく、今までで一番エキサイティングで充実した豆まきだった。確かにこれは“すごい豆まき”である。



2015.02.04 文・篠崎夏美 写真提供・橋村望
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