「昼から飲めるなんて最高~!」
休日、こんなセリフを言ったことがある人、結構いると思う。確かに、なぜか昼間っから飲む酒はうまい。でも、ちょっと待って。
朝から飲んだらもっと最高なのでは・・・?
11.15[土] / 東京都 / 森の図書室
今話題の早朝から様々なアクティビティをする『日本エクストリーム出社協会』と、クラフトビール界で人気の『東京クラフトビールマニア』がコラボレーションイベントを開催した。朝から図書室でクラフトビールが飲み放題という、素晴らしいイベント。
タイトルは「エクストリーム休暇」。エクストリーム“出社”ではなく、“休暇”なところがポイント。わーい、わーい、エクストリームした後、出社しなくていいんだ♪
※元々エクストリーム出社は、楽しい気分になって会社に行こう!という趣旨なのだが、出社しなくていい(休暇)なら、それに越したことはない。・・・と、個人的には思う。
タイトルは「エクストリーム休暇」。エクストリーム“出社”ではなく、“休暇”なところがポイント。わーい、わーい、エクストリームした後、出社しなくていいんだ♪
※元々エクストリーム出社は、楽しい気分になって会社に行こう!という趣旨なのだが、出社しなくていい(休暇)なら、それに越したことはない。・・・と、個人的には思う。
朝早くから飲み放題なんてやったことがないが、やるからには万全の態勢で臨みたい!エクストリーム出社協会の天谷さんにもアドバイスをもらう(天谷さん自身もそんなに早くから飲んだことはないらしいが)対策と結果は以下の通り。
・前日早めに寝る ⇒仕事終わらず、寝たのは1時過ぎ ×
・当日早めに起きる ⇒4時前に起床 ○
・当日朝、軽く何か食べる ⇒ちょっと朝ごはん食べ過ぎた・・・。 △
・牛乳やチーズなどの乳製品を食べておく ⇒カフェオレを摂取 ○
あとはおつまみになるものを摂り、空きっ腹に直接アルコールが回らないように気をつける。完璧な計画だ・・・!
AM 5:45 渋谷駅に集合。まだ夜は明けきらず、青みがかった空に月が出ている。会場までの道すがら、同行のライターさんに「そもそも、クラフトビールって何?」という、そこかよ!という質問をしてみた。
クラフトビールとは・・・小規模なビール醸造所で作られるビールのこと。職人さんたちが丹精込めて造る品質が高いビールを手工芸品(Craft)に 例えて、クラフトビールと呼ぶのだそう。少量生産で、それぞれの特徴が際立ったものが多い。ただ、最近は大手がクラフトビールに参入する動きなどもあり『クラフトビールとはなんぞや』という意見もあるとか。
AM 6:00 会場に到着。非常にシンプルな入り口だ。インターフォンを何度か押すも、反応がない。あれ・・・?おかしいな?まさか日付間違った?念のため再確認してみる。
『日時:11/15(土) 9:00〜12:00(※朝です!) 』
うんうん、夜じゃなくて朝よね。そして、今日は11月15日土曜日。そして、今は6:00。
ん? ろ、くじ・・・?
ギャー!!!開始時間間違えた!!
今年に入ってから「エクストリーム出社」に3回も参加している私。すっかり早朝=6時が刷り込まれていた・・・。
◆人生で一番テンションの高い朝!平日の朝が嫌なら、‘フェス’に行けばいいのに。
「Morning Gloryville Tokyo 」http://evenear.com/article/detail/178/
「Morning Gloryville Tokyo 」http://evenear.com/article/detail/178/
◆恐怖で目が覚める!絶叫マシーンに乗ってから出勤する『エクストリーム出社大会 in さがみ湖リゾート』
http://evenear.com/article/detail/194/
勝手にエクストリーム度を上げ、3時間も早く来てしまった・・・。
自分のアホさを呪いつつ、同行者に平謝りしつつ、マンガ喫茶で時間をつぶす。いいの・・・ちょうど続きが気になってたマンガがあったの・・・。マンガ喫茶を出ることには夜も明け、眩しい秋の陽射しが我々を包み込む。
「明るい・・・!」 『これはもう昼間と言っても過言ではない!』 (9時前です)
9時から飲むなんて、全然余裕だよ!なんなら6時から飲んだって良かったけどね!!起きてから既に5時間近く経過しているので、体調も万全。やたら元気に再度会場へ向かう。今度こそ完璧・・・!
イベントが行われる「森の図書室」は今年の春に、クラウドファンディングにより資金を集めてオープンした。“本が読めて、借りられて、お酒が飲める”という大人のための図書室。クラウドファンディングによる資金調達人数で、日本新記録を達成したことも話題になった。
個人的に“オシャレでクリエイティブな人たちはみんな行っている”というイメージがある、憧れのスポットでもあった。
‘本’が3つで「森」 オシャレ
室内には5000冊以上の本がある。広さ的にもまさに「図書室」
下までびっしり。ビジネス書、写真集、ラノベ、絵本など幅広いラインナップ。

左)エクストリーム出社協会・天谷氏 右)東京クラフトビールマニア・ねるねる氏
秋の休日、朝から本を読みつつ、クラフトビールを飲んでまどろむ・・・。そんな夢のような瞬間が今、始まる。
早速サーバーからビールを注ぐ
AM 9:00に乾杯!
サーバーは4種類のビールがセット出来る
今回用意されたクラフトビールは6種類。‘朝’をイメージしたセレクトとなっている。
※今朝まで「クラフトビール」の定義すら知らなかった私の感想コメント付き。
※今朝まで「クラフトビール」の定義すら知らなかった私の感想コメント付き。
■ヘラー・ヴァイツェンボック/プランク(ドイツ)/7.8%
フルーティーかつスモーキーな香り、芳醇な甘みも感じさせつつ爽やか。こういう味わいを“バナナ”に例えるそう。うーん、バナナ・・・?良く分からないけどうまい!!
■常陸野ネスト(茨城)/ラガー/5.5%
少し苦味がある。これがホップの薫り?コクがあって、バランスがとれている。樽生(瓶や缶では売ってない=お店でしか飲めない)ビール。個人的に一番好き!
■常陸野ネスト(茨城)/ラガー/5.5%
少し苦味がある。これがホップの薫り?コクがあって、バランスがとれている。樽生(瓶や缶では売ってない=お店でしか飲めない)ビール。個人的に一番好き!
■Baird Brewing(静岡)/黒船ポーター/6%
真っ黒なビール。まるでチョコレートやコーヒーのようなビタースウィートな味わい。エスプレッソのような感じで、朝ビールにもってこい。
真っ黒なビール。まるでチョコレートやコーヒーのようなビタースウィートな味わい。エスプレッソのような感じで、朝ビールにもってこい。
■城端麦酒/アールグレイ/5%
生産量が少ない冬季限定ビールだそう。紅茶の香りがする甘いビールで、カクテルのよう。
■MAGNERS(Ireland)/IRISH CIDER/シードル/4.5%
リンゴから醸造したサイダー(シードル)。甘い!ジュースみたいで飲みやすい。朝にピッタリの爽やかな味わい。女性におススメ。
■Victory Brewing(USA)/Hop Devil/IPA/6.7%
『ホップの悪魔』という名前が付いている。通常よりも大量にホップを使用して醸造されたものらしい。ホップの刺激で目も覚める!?
アールグレイのビールなどはすごく貴重らしく、参加者の方々が「こういうのをさらっと出しちゃうところが、東京クラフトビールマニアさんだよね」と仰ってました。さりげなく、なかなか飲めないものを出してくれるあたり、カッコいいなー。
お洒落図書室で、お洒落DJが、お洒落ミュージックをプレイ。
どれを選ぼうか迷ってしまう。本をきっかけに他の参加者と会話も出来る。
「森の図書室」のオーナーである森さんによると、本は敢えてジャンルや作者ごとに揃えることはせず、雑多に置いてあるそう。それには、どの席に座っても色々な種類の本に出会えるように、自分が普段読まない本にも興味を持ってもらえるように、まるで友達の家の本棚を見ているように、気軽に本を取って欲しいという狙いがある。
また、飲食しながら読書が出来るということで『本が汚れることはないのか?』と聞かれることが多いが、ここに来る人は皆さん本好きで、本を大切にしている人たちなので、あまりそういったことはないらしい。
本来、持ち込みは禁止だが、この日はゴミの持ち帰りを条件に飲食物の持ち込みが許可されていた。皆さん、思い思いのおつまみを並べて、ビールと共に楽しんでいた。
左)隣の席のステキ女子のおつまみ。フルーツ、サラダ、レバーパテ、クラッカーなど、オシャレ。
右)おっさん女子 チームイベニアのおつまみ(コンビニで購入) この差・・・。泣けてくるぜ!!!
ステキ女子の皆さまが、ステキおつまみをお裾分けしてくれた。おつまみのオシャレ度に雲泥の差はあれど、同じ酒好き。すぐに会話が弾む。
ステキ女子たちに囲まれ、おつまみを勧められる天谷氏。
うちの地元には絶対売っていないであろう、オシャレピーナッツ。

本場の「オクトーバーフェスト」で手に入れたという帽子をかぶった方。
これまで様々なビールイベントでかぶってきたそう。歴戦の勇者の如き風格すら漂う帽子。
オクトーバーフェストの帽子の人や、やたらビールの注ぎ方が上手い人(3歳になるお子さんも注ぎ方をマスターしているらしい) など、ビールに詳しい人、ビールが好きな人たちが集まっている印象だった。
クラフトビールは生産がそこまで多くないこともあって、「高い」というイメージがあった。だが、そんなクラフトビールが飲み放題。しかもバラエティに富んだ銘柄が6種類もあって、味を変えながらエンドレスで飲めてしまう・・・!
しかし、ただ飲んで騒ぐのではなく、本を片手にじっくり味わい、語らうことが出来るのがこのイベントの素敵なところ。同行のライターさん曰く「図書館という知的雰囲気漂う空間もよかった。酔っ払いの背徳感が薄れて、ちょっと高尚な気分になれた!」とのこと。これは至言だと思う。
残念ながらビールと取材に夢中で、ほとんど本は読めなかったのだけれど・・・。
4種のクラフトビールが出てくる魔法の箱(サーバー)
普段なかなか飲めないビールも気軽に飲める
朝日が差し込む窓辺で、ビール。最高の気分♪
休日、お昼過ぎまで寝てしまったり、パジャマのまま一日ダラダラと過ごしてしまったり・・・。そういった過ごし方も良いけれど、たまには早起きして、朝から楽しんでみるのも良い。一日がとても長く感じ、贅沢な朝を過ごすことが出来る。さらに、夕方からも飲みに行ける!
ビールは何時飲んでも美味しい。夏でも、冬でも、夜でも、そして朝でも!!
2014.11.16 文・写真 篠崎夏美