国立新美術館で開催中の「貴婦人と一角獣展」
4か所のレストラン、カフェでは特別メニューが楽しめます。
展覧会を見る前から、このポスターが気になって仕方ありません。
デザートプレートとかすっごい凝ってる!美味しそう・・・。
でも、コースで6800円はちょっと私には高いなぁ・・・。
(後から気づいたのですが、単品も頼めるんですね)
喉も乾いたし、ここはお手頃なローズヒップジンジャーを飲もう、
と地下一階の「カフェテリア カレ」へ。
しかし、注文の段階で何だかお腹空いてきたのと、目の前のポスターの写真が
あまりに美味しそうだったので、思わず「牛肉のトマト煮 バターライス添え」を
思わず注文してしまいました!どうした私!!!出来心としか言いようがなく、
ちょっと後悔・・・。
それでも、出てきたトマト煮の良い匂いで、すぐそんな後悔も吹っ飛んでしまいました。
食欲という欲の前に、人間はあまりにも無力ッ・・・!!!
美味しそうー。お皿も美術館オリジナルです。
では、まず牛肉のトマト煮 バターライス添えをタペストリーになぞらえて、
それぞれの感覚で。
<視覚>
タピスリーの背景を思わせる、トマトの濃い赤に、千花模様をイメージした
色とりどりの野菜が散りばめられ、華やかです。バターライスは白い一角獣でしょうか(笑)
<嗅覚>
濃厚かつ爽やかなトマトソース、控え目だけどまろやかなバターの風味が鼻腔を
くすぐります。ちょっと風邪気味だったのですが、それでも分かる芳醇なソースの香り!
<味覚>
トマトソースの深い味わいに、優しいバターライスが良く合います。しゃきゃきした
パプリカ、コーンの食感も他の詩です。そして特筆すべきは牛肉!柔らかーい。
そしてめちゃめちゃ大きい!子供の握り拳くらいありそうです。
『ご飯もそんなに多くないし、量も貴婦人向けね、オホホ』と思ったんですが、
かなりお腹いっぱいになりました。
(お昼をしっかり食べたうえに、この時点でまだ5時だったというのもあるかも・・・)
正直、1200円という値段はちょっと高いかと思ったのですが、六本木という場所、
美術館の中、というロケーション、何よりこの味と量なら大満足です。
本来のお目当てだった、ローズヒップジンジャーも美味しかったです。
「我が唯一の望み」の寓意の一つとされる『愛』をイメージした、深い赤です。
まるで貴婦人が身につけるルビーのような赤い輝き、優しい甘味のあとに
やってくる爽やかさ、ジンジャーエールと良く合っていました。暑いときにも
ぴったりですね。
しかも、結構濃い目だったので、外食のドリンクにありがちな、すぐに溶けた
氷で薄まっちゃう、というのがなくて良かったです。
最後まで優雅なティータイム(の割にはがっつり食べてる)を楽しめました。
白を基調としたカフェも、暖かい光で落ち着きがありつつ、天井が吹き抜けに
なっているので解放感もあり、尚且つ平日で人も少なく、ゆったり出来ました。
2013.07.10 文・写真 なずな