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全ての‘バンドやりたかった’人たちに捧ぐロック空間!「妄想ロックフェス in 西池」

アイコンバンドやろうぜ!(妄想)

2014/04/16(公開:2014/03/16)
楽器も弾けないのに・・・・


「バンドを組みたい」と思ったことある人?


実際にバンド名まで考えたことある人?


曲のタイトルまで考えたことある人?


カラオケで「アリーナー!!」とかやったことある人?


どこの都市をツアーで回るかも考えたことある人?




正直に手をあげなさい。


大丈夫、私もやってた。中学時代に「ロックってかっけぇ!」と思い、和洋ロックを聴きまくり、やたら派手なTシャツを着て、ギターも持ってないのに、ギター雑誌を読みあさっていたあの頃・・・。

ツアーグッズのデザインまで考えたりしたなぁ。やっぱりTシャツの背中にはツアー名と、開催地の地名を入れたいよね!



東京 / ブックギャラリーポポタム




今回開催されるイベントは、ちょっと変わったロックフェス。会場にはステージもないし、バンドもいない。代わりにバンドのTシャツやCDなどが展示されている。

この‘ロックフェス’は、イラストレーター、漫画家、絵本作家、デザイナー、ミュージシャンなど、21名のアーティストによる妄想の“架空のバンド”のCD・レコードジャケット、Tシャツ、トートバッグなどが展示されている。






経歴、バイオグラフィー、メンバー紹介などもしっかり書いてあって面白い。中には既に解散に至ってしまったバンドもあったり・・・。特に気になった、注目バンドを紹介したい。



YOSANO'S
与謝野晶子フリークが集まって結成された、文学ロックガールズバンド。ステージはヘビーメタルの「ヘッド・バンキング」的に、常に‘みだれ髪’で演奏するのが特徴。主に神保町界隈で人気を博す。だが、メンバーの一人が突如‘ざんぎり頭’にしてしまい、不和が生じて解散に至る。


YOSANO'S Tシャツ&CD




喃ゴロワーズ
ジャンルは‘喃語ポップス’。ボーカルのkisaは、なんと生後11か月という若さ。シングル「ヘゥー、マー!」で衝撃のデビュー、話題をさらう。デビューから半年、急成長を遂げたボーカルによる‘歌以前のうた、言葉以前のことば’は、動物としてのヒトの感性を揺さぶる。


 

ヨメハンズ
売れないミュージシャンの嫁が結成したバンド。夫の音楽活動を支えるため、手作りバンドグッズを販売。生活がかかった鬼気迫る呼び込みにより、(ぼったくり?)グッズの売り上げも好調。人気となるも、決してステージには上がらず「つつましく、あつかましく」夫を支え続けている。


ヨメハンズ Tシャツ。ステッカーもあるよ!




会場ではTシャツ、トートバックの販売なども行っている。そして、実際にライブなども開催される予定とのこと。

       



      


Tシャツ一枚にも、そのバンドのヒストリー、音楽性、メッセージが詰まっている。一体どんな音楽なんだろう?メンバーはどんな人たちなんだろう?実際に曲を聞いてみたくてたまらなくなる。
  
そして、バンドを組まなくてもグッズは作れる、という事実。

そうか、この手があったか・・・!!



ロックとは何か?これまで様々な人が、様々な定義を語っているが、私は『自由なこと』だと思う。楽器が無くてもバンドば組める! ロックは出来る!そんなロックの自由さ、素晴らしさを感じられるイベントだった。



2014.03.16 文・写真 篠崎夏美
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