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「腿脚足展」は足フェチの楽園だった。美脚からむっちりまで、さまざまな『足』が集結

アイコンふともも派も、足首派も、みんなで足を運ぼう!

2016/09/24(公開:2016/09/23)
下肢にスポットを当てた作品展「腿脚足展(あしてん)」が、9月22日(木)より千駄木のカフェギャラリー幻で開催中。




6月に開催された、胸とお尻をテーマにした「双丘展」に続き、今度は『あし』という身体のパーツがテーマ。

 


◆「腿脚足展」作家さんにインタビュー

27組の作家が参加した今回の展覧会。何人かの作家さんに直接話を聞いた。

・コムロさん

縁側で髪を梳く女性を描いた、日本画のような雰囲気を感じさせる作品だ。見ている人がなごむような作品にしたかったので、くつろいだ様子にしたとのこと。右足を左の膝にのせ、左足は無造作にのばされている。実はこのポーズ、「弥勒菩薩」と同じ。なんともいえないくつろぎや、癒しを感じるのはそのためか。



・萌子(もやし)さん

手づくりアクセサリーや写真集を出展。実はご自身がいくつもの難病を抱えており、足が不自由だそう。しかし、こうした病気があることを知ってもらい、同じような症状を持つ人たちを勇気づけられたら、と参加した。

病気というと暗くとらえられてしまいがちだが、そうしたものを払拭したかったそう。水引を使った和風のアンクレットにはアジャスターがあるので、足袋などの上からでもつけられる。脚を見せることに抵抗がある人たちにもつけてみて欲しい、と語ってくれた。





・マキエマキさん

セルフヌードポートレートを撮影している、『自撮り熟女』。脚の中で好きなパーツを聞いてみたところ、「腿」と答えてくれた。理由はむちっとして、筋肉質な自分の腿が好きだからだそう。衣装を着た撮影の際も基本生足とのこと。

今回は最近できたばかりというZINEも発売。大衆週刊誌のようなアオリ文がすごい。11月にはロマンポルノをテーマにした個展も開催予定。





・ふゆのめえさん

3点の描き下ろし作品を出展。「?本足のリカちゃん」は都市伝説がもとになっている。そういえばあったな、「3本足のリカちゃん」という怖い話。どうせなら3本じゃなくて増やしちゃおう! とたくさんの脚が生えたリカちゃんが誕生。よく見ると触手風のものや、ムカデ風の脚も。

続く2点は「食肉」がテーマ。下半身がフライドチキンの女の子と、豚足の女の子。人間は動物の身体を当たり前に食べているが、人に置き換えると結構怖い。





個人的に気に入ったのは、nouさんによる「カエルのたかしくん」。ものすごい美脚なので女の子かと思っていたが、たかし……!?





その他にもエロティックだったり、ユーモラスだったり、幅広いテイストの『あし作品』が見られる。











作家さんや訪れたお客さんたちからは「足がテーマの作品展は今までになかったので、面白い」とう声が多く聞かれた。


◆ニーソ、タイツ、さらに足を美しく見せるグッズも充実

絵画や写真の他に、小物類も多く販売されていた。シューズクリップ、退廃蝶オーバーニーソックス/タイツ、太腿奉納鳥居ガーター、セーラーニーソ、チャイナニーソ、などなど、足を美しく、かわいらしく彩る品々。









また、限定おやつの「おいもとりんごの開脚パイ」は秋にぴったり。限定ドリンクには脚のむくみを解消してくれるお茶、ノンアルコールカクテル「シンデレラ」、アルコールが入った「12時超えのシンデレラ」など、ユニークなメニューも。

「シンデレラ」シリーズは、女性の身体をかたどったグラスに、ハイヒール型の小瓶に入ったリキュールをいれる。





そういえば、シンデレラ、人魚姫、赤い靴など、童話には足を犠牲にする話が多いような。


◆『あし』だらけの展覧会の魅力

主宰のくれいんえいとさんによると、前回の「双丘展」に続いて参加した方、Twitterでの告知を見て参加を決めた方、デザインフェスタなどで直接声をかけた方など、参加の経緯はさまざま。

実は、もともと足をテーマにした企画展をしたかったそう。しかし、出展作家やお客さんがどれだけ集まるか予測がつかなかったため、まずは「双丘展」を開催して様子を見たという訳だ。その結果は大盛況、次回の「双丘展」は来年3月に開催されることが決定している。



ちなみに正式な読み方は「腿脚足(たいきゃくそく)展」、略して「あし展」とのこと。それぞれの感じの意味を簡単に調べてみた。

腿=ひざより上、腰から下
脚=足全体、いきものや物体の身体を支えるもの
足=ヒトの体の部分において、くるぶしより先

かなりおおざっぱな説明になるが、漢字によって意味合いが少しずつ違ってくるらしい。また、ひとくちに『あし』と言っても、ふともも、ひざ、ひかがみ、くるぶし、足首、かかと、つま先などなど、足はパーツが多いゆえに、各部分を愛するフェチも多いいのかもしれない。

まさに多様な作品が集まり、それぞれにテーマが異なる今回の展覧会を表しているようである。

取材/篠崎夏美

















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