千駄木のCafe Gallery 幻(まぼろし)にて、行われた「双丘展」を取材してきました。「双丘」とは二つの丘。つまり、“おっぱいやお尻”のこと。
みんな大好き、おっぱいとお尻にスポットを当てたという展覧会は、残念ながら18歳未満立ち入り禁止。会場となるCafe Gallery 幻は、細い路地の奥にあり、赤と黒を基調とした内装で、何とも魅惑的な雰囲気です。
◆おっぱいとおしりが夢の競演
最近『ふともも写真』や『水中ニーソ』など、ある身体部分に特化した、フェティッシュなイベントが多いですが、胸とお尻の両方がテーマとなっている贅沢な企画。企画を担当した、くれいんえいとさんにお話を聞きました。
―― 「双丘展」開催の経緯を教えてください
お尻だけ、おっぱいだけ、それぞれのイベントはあったのですが、両方を扱うものはなかったので、やってみようと思いました。
―― ジャンル、作風など、かなりバラエティーに富んだ展示内容になっていますね
今回、26~27組の作家さんが参加しているのですが、なるべく偏らないようにしました。いろいろな分野の人が出展して、いろいろなファンの人が見に来てくれて、お互いに視野が広がればいいと思います。作家さんには細かいテーマについて指定はしていないのですが、とても幅広い作品が集まりました。
―― 実際開催してみて、どうですか?
やっぱりやってみないと分からないですよね。実は、もっと露骨な感じになるかとも思っていたのですが、意外にそうでもなかったですね。
確かに、もっと“肌色全開”なものを想像していたのですが、実際に会場に来てみると肌色面積はそこまで多くありません。ただ身体のパーツをそのまま見せるのではなく、おしりやおっぱいの魅力を各アーティストが独自に追求し、表現したものが多い印象でした。奥ゆかしいですね!
◆フィギュア、「おっぱい大好き」切り絵、アクセサリー、さまざまな双丘を楽しむ
会場のいたるところ、おしりとおっぱいだらけなわけですが、筆者が特に気になった双丘をご紹介いたします。
妖怪「二口女(ふたくちおんな)」さんのフィギュア。着物から覗く白いお尻、悩まし気な表情が大変官能的です。しかし、別角度から見ると……。
切り絵で女性の身体を表現した作品。「おっぱい大好き」という、シンプルでありながら力強い切り絵のメッセージや、「巨乳入居」という回文も切り絵です。
胸の先端に緑の草原が広がっている写真。これぞまさに「双丘」。左胸のライオンが右胸の草食獣を狙っている様子。肉食系ですね。
12星座をモチーフにした女の子のイラストによる「ちちくらべ」。かに座は『大きくてふわふわ』、さそり座は『ずっしりと重い』、牡牛座は『むちむちもっちり』……。当たっていますか?
『緊縛』や『和の攻め』をモチーフにした巡さんの布小物。亀甲縛りのコンパクトミラーがカワイイ! この日一番の売れ筋だそうで、縄を嗜まれる方へのプレゼントとしても人気だとか。
真っ赤な蝋燭を垂らしこんだ、センスと金魚をモチーフにしたアクセサリーも。艶っぽい和のエロスを感じさせてくれます。
“標高”の高い丘ばかりではありません。「名もなき微レ乳企画」では、Aカップ以下の方を応援しています。トレーディングカードには、かわいい、かっこいい、きれい、セクシーなどの項目があり、それぞれの数値はTwitterの投票で決まったそう。
ちなみに、Aカップ以下のキャストは『天使』で、お胸がAカップ以上に育つと『堕天使』になってしまうとのこと。
鉄観音サワラさんの作品は、スポブラ×レース、スポブラ×ガーター、などフェチカワイイ写真がいっぱい。スポーティーなスポブラと、セクシーなランジェリーは合わせるのが難しそうですが、色合いや模様を合わせることで統一感がでるそうです。お尻がせまりくるファイバークロスもイチオシ。
パックに入った2つの卵「キタエリ卵」は、北見えりさんのマイクロファイバータオル。二つ並んだ卵も『双丘』をイメージしているのですね。デザインもそれぞれお尻と胸になっています。
おっぱいを象ったマスク、その名も『おっぱい仮面』を発見。変態仮面に負けない変態感が出せそうです。「双丘展」と書かれたスペシャルバージョンもありました。
作家さんのネームプレートには、おっぱい度とおしり度を表す目盛りもついていました。これでおしり派もおっぱい派も自分好みの作品を探せますね。
ただ「両方」派が大多数でした。その気持ち、分かります。だからこそ、この「双丘展」が我々には必要なのです。
◆おみくじの結果は「巨尻」!? おっぱいフードもいただきます
まだまだおしりとおっぱいを楽しみます。次は「おっぱいお尻おみくじ」。お尻にお金を入れると、ちょっとお下品な音がしますので、ご注意を。
おみくじの紙までおしりの形! 結果は『巨尻』でした……。「デカいお尻と広い心で頼られる存在です。どっしりと落ち着いたその雰囲気は周りを安心させます。ただし相手を圧迫しすぎないように注意しましょう」とのこと。ほかに、微乳、微乳、巨乳、垂れ尻、扁平尻があります。
おっぱいをテーマにしたフードやドリンクを味わうこともできます。このイベントのために用意したという、女体グラスや女体皿でいただきましょう。(カフェの方曰く、女体皿は洗うのにちょっと緊張するとか……)
まずはピンクおにぎり(生ハムおにぎり2つ)。バストトップは梅干しかと思いきや、ゴールデンベリーでした。具だくさんで食べ応えのあるおっぱいです。
出展者の一人、吉岡愛花さんをイメージしたパイン愛スは、お皿にチョコレートソースで縄が描かれており、アイスにも顔(目がおっぱいに見える)が付いています。双丘展の旗付きで、フェティッシュでキュートな仕上がり。下半身を隠すように鎮座するパイナップルソルベ。とても甘くて爽やか!
おっぱいとお尻をこれでもか! と楽しめる展覧会でした。胸も尻も、エロいとかエロくないとかいう次元を超えて、『そこにあると見てしまうもの』なのですね。見ているだけで癒される人も多いはず。
また、9月22日~9月25日にまで同会場にて、“あし”にスポットを当てた作品展「腿脚足展」も開催決定。こちらも楽しみです。
取材/篠崎夏美