浅草橋・TODAYS GALLERY STUDIOで、最近人気の工場夜景をテーマにした写真展が行われる。
工場夜景の第一人者をはじめ、Facebook、インスタグラムなどSNSで人気のクリエイターが集結する。
また、出展作品は実際に行ける工場だけを厳選し、各作品ともにアクセス情報など解説付きで展示する。
<参加アーティスト>
・森大輔 ・縄手真人 ・大倉裕史 ・篠塚雄介 ・篠塚彩乃 ・大森衛 ・ちぃ介
・Mitsu ・tey.z ・takaboo ・Ayaka.A(aykasnm)など全 11 組を予定。
<開催日時>
2015年9月18日(金)~9月27日(日) 11:00~19:00
TODAYS GALLERY STUDIO主宰の沼尻年弘さんにお話を聞いた。
■開催の経緯を教えてください
7月に「変わる廃墟展」をやることを決めたのと同時に、候補に上がっていたのが工場夜景展でした。工場夜景は”工場萌え”という言葉がすでにあるように、2年程前にメディアにも取り上げられ、当時は工場夜景クルーズツアーなど大手旅行代理店でも取り扱いがあったほどの人気になりました。
現在では、ファンサイトも多く存在しており、ようやくその場へ直接行ける準備が整い、自由に行けるところも多くなっています。これは面白いと思い企画展としてやってみることにしました。
■今回“実際に行ける”をテーマに、マップなども紹介されるようですが、“行ける”ことに重点を置いたのはなぜでしょうか?
例えば、ちょっと大げさな話になりますが、「実際ゴッホが描いたレストランがここです」とか、そういう場所に行くとより感動が深まると思うのです。工場夜景はだからこそ、写真で見た後にその場へ行ってほしかった。もしかしたら写真=作品が(実際の風景を)上回る場合もあるし、それもアートだと思っています。
例えば、ちょっと大げさな話になりますが、「実際ゴッホが描いたレストランがここです」とか、そういう場所に行くとより感動が深まると思うのです。工場夜景はだからこそ、写真で見た後にその場へ行ってほしかった。もしかしたら写真=作品が(実際の風景を)上回る場合もあるし、それもアートだと思っています。
■マップなどはどのように調査、制作したのですか?
今回、夜景写真の第一人者でもある縄手真人さま、そして『工場夜景』(二見書房)の監修も努めたが大倉裕史さまが展示、ご協力して頂いているのが大きいです
■工場夜景の魅力はどんなところだとお考えですか?
見た目も純粋に綺麗なのはさることながら、僕個人の意見ですが、その裏に人々の生活が見えるところだと思います。そこに誰か住んでいる訳ではないのですが、24時間稼働し続ける、そして灯をともし続けているってことには意味が有るわけです。そこに哀愁みたいなものをすごく感じました。
■実際にどこかの工場夜景を見に行ったことはありますか?
川崎の千鳥町エリアは行きました。
■おススメの工場夜景スポットがあったら教えてください。
私は経験も少ないので一概には言えませんが、これは本当に写真を見た人に決めてほしいです! 出展者の方々は、本当に専門的に詳しい方ばかりなので、作家さんの在廊日に情報交換に来るのも楽しみのひとつかと思います。
■ 出展者はどのように決めたのでしょうか?
工場夜景だけに特化するのではなく、夜景や他のお写真も拝見して決めました。本出展者さまのなかには「猫も撮ります」という方や「何でも撮っています」という方もいて、そのほうがより身近に感じて頂けて楽しいかなと思いました。
■開催にあたり、大変だったことや印象に残っていることはありますか?
いつもそうですが、やはり人選とブース配置はとても重要な要素のひとつになっています。 展示作品をどこに展示するかによって世界観は大きく変わると思いますから。 そういう意味では今回はムービー作品もあり、面白い企画展になっているはずです!
■全体としての見どころ、おススメポイントを教えてください。
とにかく美しいの一言に尽きます。見て綺麗だと思ったら、誰だってその場所に撮影に行けるのです。さらにはデジカメも進化していますから、構図だって真似すればより近いものが撮れる。アートって何なんでしょうか!? 面白いですよね!!
■最後に一言
廃墟もそうでしたが、イメージを変えるくらい、とにかく面白い写真展になっています。 さらに、その場所に行って自身の目で確かめられる、というのも面白いかなと思いますので、ぜひ遊びに来て下さい!!
シルバーウィークのメインイベントです!!
工場夜景が持つ、その場所に佇む意図しない美しさ。まずは写真展で堪能し、次はぜひその目で見てみたい。
インタビュー/篠崎夏美