水の中の女の子とニーハイソックスの組み合わせで話題を呼んだ「水中ニーソ」シリーズの新作写真集『水中ニーソキューブ』が発売され、原宿で写真展が開催されています。
08.21[金]~09.02[水] / 東京都 / PATER’S Shop and Gallery
水中ニーソ+かわいい=もっとかわいい。「足し算」をテーマに水の中の女の子にかわいいをプラスした前作『水中ニーソプラス』の続編である『水中ニーソキューブ』。
今作のテーマは、女の子同士の「掛け合わせ」。モデルの女の子同士が、水の中で互いに影響し合い、そこに生じる関係性を写しだすことだそう。
競泳用水着にニ―ハイソックスを合わせるという斬新なかわいさが注目を集めた「水中ニーソ」ですが、今回もモデルが身に着ける衣装にはこだわりが満載です。
フロントジッパー競泳水着で話題となった水着メーカー「REALISE」の長袖競泳水着、デザイナー・フォトグラファーの口枷屋モイラさんによるサイリウムホルスター(別注カラー)。
シンデレラバスト(注:かわいらしいサイズのお胸のこと)の女の子向けブランド「feast by GOMI HAYAKAWA」のスイムウェアも。
今をときめく様々なアーティストとコラボしているのです。それぞれのアイテムは、女の子のかわいらしさ、美しさを引き出すもの。それが水中でどのように魅力を放つのかにも注目です。
ちなみに、古賀さんは『水中ニーソ』、『フロントジッパー競泳水着』、『ふともも』、『絶対領域光るスカート』などをテーマにした展覧会 「曖昧☆美少女アート展」でも、REALISEさん 、口枷屋モイラさんとコラボしています。
【曖昧☆美少女アート展レポート】かわいいって正義! かわいいってずるい。
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水中ニーソの魅力は、かわいいだけではありません。水中でだからこそ実現する、軽やかさや、幻想的な雰囲気も素敵なのです。こちらのプールの深さを上手く使った作品は、まるで神話の一場面のような、静謐で神々しい美しさがあります。
「水中ニーソキューブ」展に行ってみた。作者にインタビュー!
実際に会場に足を運んでみました。まだまだ暑い八月末、とても涼しげなポスターが目をひきます。一緒に泳ぎたい……。
作者である古賀学さんにお話を聞くことができました。
―― どのくらいの作品が出展されているのでしょうか?
古賀さん:写真だけで180点はありますね。今回の写真集では、良い写真がたくさん撮れました。あまりにも撮れすぎてしまって、96ページの写真集にはおさまりきらなかったくらい(笑)
前回、ここで行われた「水中ニーソ展」は、水中のような写真の質感を追求しました。今回は、とにかく点数を多くすることにこだわりました。写真集未収録の作品が沢山展示してありますし、フィギュアや映像作品もあります。
―― 「水中ニーソ」のモデルさんは泳げる人や、ダイビングの経験がある人にお願いしているのですか? 水中に一定時間潜るのは大変そうですね。
古賀さん:スキューバができる人もいますが、そうでない人もいます。ただ、主軸としてはある程度泳げる人ですね。それに何度か撮影しているうちに、モデルさんのスキルも向上してきます。
大体30秒くらい、長く潜れる子だと1分くらい潜っています。こちらとしても苦しい表情を撮りたいわけではないので、そこまでの長さは求めていません。ちなみに、モデルさんたちは脂肪が少ないので、ある程度息を吐いて潜ればあまり浮いてこないんですよ。
―― 今回は女の子が2人で写った作品が多いですが、撮影で大変だった点はありますか?
古賀さん:ポーズやタイミング、視線の合わせ方などですね。水中での表情の作り方は、陸上に比べてはるかに難しいんです。本人たちは目を開けていますが、水の中なので良く見えていませんし……。短い潜水時間の中で、10枚撮影して半分使えれば良い方ですね。
ただ、『水中ニーソ』、『水中ニーソプラス』でそれぞれ表紙を務めてくれた子たちは、さすがに水の中での動きが良くて、“打率”もいいですね。10枚撮ったら8割以上成功するっていう。
元々は特撮で1人の女の子を2人にしていたのですが、これなら女の子を2人にしても特撮なしでいけるな、と思いました。
―― 今回はREALISEさんの競泳水着や、ハヤカワ五味さんのブランドなど、衣装もバラエティに富んでいますね。
古賀さん:REALISEさんはフロントジッパー競泳水着や、長袖競泳水着など、面白いものを作っていますよね。それらをニ―ハイソックスと合わせると、また違って見えます。
ただ、黒の長袖は難しかったですね。水中だとただのシルエットになってしまって……。今回展示してある作品は実はまだ製作段階で、黒の部分にプリントが入る予定です。
また、ハヤカワさんのコスチュームは、これまで使ってこなかった赤などの色が使われていて、こちらもまた違った雰囲気が出ていると思います。
“キューブ”には立方体、という意味のほかに“3乗する”という意味もあるようです。水中ニーソ、水中ニーソプラス(2倍)、水中ニーソキューブ(3乗)。どんどん増えている……! 一体どこまでかわいくなってしまうのでしょう?
最初の『水中ニーソ』のコピーは「かわいくって“息が”苦しい」でした。前回の『水中ニーソプラス』もゼェゼェするほどかわいかったし、今回の『水中ニーソキューブ』もかわいくて息も絶え絶え。
こうなってくると、次の作品では私の呼吸が止まりかねないです。助けてください、危険なほどかわいいんですけど!!
これまでに発売された写真集や、ステッカー、缶バッヂなどのグッズも販売されていました。
二階フロアはまるでプール。水の中の美少女に囲まれる!?
2013年に開催された「水中ニーソ展」同様、今回も二階フロアまで会場になっています。階段まではこれまた未公開写真がずらり。誰かが“天国への階段”と言っていましたが、まさにその通りです!!
はい、こちらが天国こと、 二階フロアです。天窓からは自然光が差し込み、水中ニーソの天使(?)が舞い降りてきたかのようです……。
二階フロアも壁一面に作品が展示されています。ニーソがプカプカ浮かんでいるようにも見えますね。
この二階フロアは天井の一部がガラス窓になっているので、まるでプールのような雰囲気なのです。より作品の魅力を引き出す空間になっています。
古賀さん「さっきまで雨が降っていて、ちょうどガラスに水があったんだけどねー」
スタッフさん「天窓に水まきましょうか?(笑)」
古賀さん「せっかくなら、コップに塩素を入れて隅っこに置いておこうか(笑) プールの雰囲気でるよね」
二階フロアの水槽の中には、美少女が泳いでいました。フィギュアメーカー・海洋堂とコラボレーションした、モデル・真縞しまりす(しまりすちゃん)の1/10スケールフィギュア。辻村聡志さんが造形と彩色を行なったものだそう。
こちらはご本人。めちゃめちゃ似てるし、どっちもめちゃめちゃかわいい!!
彩色前のパーツも展示してありました。
アクリルキューブに写真を貼りつけた作品や、全天球映像制作チーム・渡邉課による映像作品「全天球水中ニーソ」も展示されていました。
さらにオリジナルニーハイソックス「水中ニーソニーソ」も販売。デザインは3種類、税込価格3,000円です。
「水中ニーソニーソ Ver.ライン」
青地に白のラインがスポーティですね。なんとなくメカニカルな印象もあります。
青地に白のラインがスポーティですね。なんとなくメカニカルな印象もあります。
「水中ニーソニーソ Ver.スノー」
白地に青の模様。水の中の白は映えますね。
「水中ニーソニーソ Ver.ソーダ」
白地に青の模様。爽やか&レトロ。
水の中での女の子のかわいさを切り取る、というテーマはそのままに、どんどん進化し続ける「水中ニーソ」の世界。
水の中で紡がれる、女の子同士の物語。軽やかで、涼やかなその世界観に、暑さを、そして我を忘れてしまうかも。