AM07:00、朝靄立ち込める山に響き渡る悲鳴。
なんで私、早朝から絶叫マシーンに乗ってるんだろう・・・。
09.02[火]~09.04[木] / 神奈川県 / さがみ湖リゾート
「エクストリーム出社」とは、出社前にアクティビティを楽しんで、定刻までに出社を果たす"エクストリームスポーツ"。
「エクストリーム出社」とは、出社前にアクティビティを楽しんで、定刻までに出社を果たす"エクストリームスポーツ"。
今回のイベントは、絶叫マシン・温泉・バーベキューというレジャーを3日間楽しみつくして出社するというもの(1日だけの参加も可能)。‘3日間連続’開催は日本エクストリーム協会でも初めての試み。
私が参加したのは、
第1難関:「この恐怖を乗り越えろ」
爽快スリルアトラクション「大空天国」に乗ってからエクストリーム出社
ちなみに、2日目、3日目はこんな感じ。
【2 日目】9 月3日(水) 第 2 難関:「この気持ち良さを乗り越えろ」
「さがみ湖温泉 うるり」で温泉に入ってからエクストリーム出社
【3 日目】9月4日(木) 第 3 難関:「この絶景と美味しさを乗り越えろ」
ワイルドクッキングガーデンで BBQ を堪能してからエクストリーム出社
◇早朝フェスレポートはこちら → http://evenear.com/article/detail/178/
現地までの行程が‘エクストリーム’
AM 02:50 起床
昨夜は早めにベッドに入ったものの、起きられるか不安でなかなか寝付けず。
AM 04:05 タクシー乗車
始発がないので最寄り駅からタクシー。運転手さんに『随分遅くまで頑張りますねぇ・・・』と労わられる。これから‘出勤’なのだと説明。
AM 04:18 神田駅到着
優しい運転手さんに『中央線は一番右端だよ!』とホームの位置まで教えてもらう。
優しい運転手さんに『中央線は一番右端だよ!』とホームの位置まで教えてもらう。
AM 04:41 JR中央線(始発)乗車
「まさか私がこれから遊園地に行くとは思うまい・・・」という謎の優越感にひたる。
構内、ホーム、ほぼ無人。
AM 06:10 JR相模湖駅到着
山だ・・・。一時間ちょっと電車に揺られただけでこの景色ですよ。そしてまだ06:15という事実!良かった・・・、寝坊も寝過ごしもせず到着できた・・・。これで目的の半分は達成したも同然です。やったね!
こんな早朝から絶叫マシーンに乗れるのか?という若干の不安もありますが、送迎バスでさがみ湖リゾートプレジャーフォレストへ向かいます。
いよいよ‘絶叫の朝’が始まる・・・。
山の頂上にある遊園地は霧に包まれて、ミステリアスな雰囲気。
あれ・・・?なんかこんなホラーゲームあったような・・・。
おっと、ここまでにしておきましょう。
あれ・・・?なんかこんなホラーゲームあったような・・・。
おっと、ここまでにしておきましょう。
普段は09:00開園ですが今日は特別に早朝開園。つまり、貸し切り!
「テンションあがるわ―!うぇ~いw」と恐怖心を無理やり抑えます。
「テンションあがるわ―!うぇ~いw」と恐怖心を無理やり抑えます。
今回の‘出社ニスト’は10名。スピーチのネタ作りに来た人、飲食店を営んでいてお休みがとれないのでランチの準備前に参加した人、参加の理由はさまざまです。
そして、今年7月にオープンしたばかり、日本初登場の爽快スリルアトラクション「大空天国」がこちらです。巨大スイングブランコのようなアトラクションです。
「・・・ブランコってレベルじゃねーぞ!!」
試運転開始。ゴゥン、ゴォオゥン、ゴガガーン・・・、轟音を上げながら動くマシーン。想像以上の高さとスピードに、参加者一同無言で固まる・・・。
巨大ブランコ 、しかも山の上。あれ?もしかして『アルプスの少女ハイジ』的な感じの体験が出来るんじゃない?と思ったけど、これダメだわ。笑顔で「教えておじいさん」とか言ってられないわ。ハイジすごい顔で絶叫しちゃうわ。全然のどかじゃないわ。
<大空天国 スペック>
・最大速度:約80km/h
・最高到達点:約25m(ただし、標高370mの山頂にあるので、事実上は約395m)
・最大振上角度:約115°
・2台のブランコが交互に動く
・崖っぷちにある
・大空に浮き上がる感覚、谷底に振り落とされる感覚が味わえる
通常は1回800円かかるアトラクションですが、今日はイベントの参加費1000円で乗り放題!!
わーい、すっごくお得だね♪(白目)
わーい、すっごくお得だね♪(白目)
いよいよ搭乗。意を決し、ゲートに向かう出社ニストたち。
BGMはエアロスミス「I don't Want to Miss a Thing 」(アルマゲドンの主題歌)でお願いします。
白い靄の中にそびえたつ巨大マシーン、ちょっと不気味です。
霧で周りの風景が良く見えないのがまた怖い。
第一回目は写真撮影の為、私は地上で待機。絶叫マシーンは得意な方ですが、ここ数年激しいやつはご無沙汰。しかも早朝。しかも、参加者の皆さんの物凄い悲鳴が空から降ってきます。ビ、ビビッてねーし!!
(下から見てる分には)あっと言う間に終了。みなさん、ヘロヘロになって降りてきました。搭乗後の記念撮影。『やってやったぜ!』って顔してますね。
人生で一番刺激的な朝だぜ!!
いよいよ私も体験。このアトラクション、ジェットコースターに良くある上から降りてくる肩のバーがないんです。シートベルトをして、さらにその上に頑丈なバーをして、係員さんがチェックはしてくれるけど不安・・・。(ちなみにアメリカとかだと、細いシートベルトだけらしい・・・。怖すぎる!)
さらに足が床につかないんです。私は靴も脱いだので、足の裏がスース―して心細いのなんの。だんだんビビってきます。
なんでや・・・。なんでワイは、温泉やBBQにしなかったんや・・・。
「インパクトあるのはやっぱ絶叫でしょ!」と鼻息荒く提案した自分をちょっと恨みます。しかし、やはりここは体験しなくては・・・。
最初ふわぁっと持ちあがった時は、まさに‘大空に昇っているような’気分だったのです。「おー、こりゃあ気持ちがいいわい」と余裕かましていたのですが、徐々に加速して最高点に到達するときは遠心力で身体が吹っ飛びそう!!
時速 80kmの加速と無重力体験、最高到達点でまず絶叫。最大振上角度115°、聞いてる時はフーンと思ってたけど「垂直を超える」ってことですからね!!
でも、本当に怖いのはここから!!地面に向かって真っ逆さま!!ベルトしてるけどお尻が浮いて落っこちそう!「ギャー!!落ちる!落ちる!!」と絶叫。
いや、実際落ちてるんですけど。
ぐったり・・・ぼうぜん・・・
降りた直後は足腰ふらふら。想像以上の怖さにプルプルしていたのですが、確実に目は覚めました。脳の変な部分が活性化しているような、頭と身体のあちこちが状況を把握しきれず、『なんだなんだ?』、『何が起こってるんだ?』とざわついている感じです。
ちなみに‘ソフト’と‘ハード’があります。こちらから見て右側がソフト、左側がハード(谷底まっさかさまコース )
しかし、正直なところ、どっちもこえーわ!!とはいえ、なんだかんだ、私も2回乗りました。怖いけど、気持ちいいのよね。
他の参加者に話を聞いてみると、
「絶叫マシーン苦手だったけど、一回乗れたので良かった」 (←なんで参加した!?)
「上がったら上がったで怖いし、下りたら下りたで怖い」
「余裕が出てきて色々景色を見てると、新しい怖さがある」
「身体の中がドクドクする」
「3回乗ったら手が震える」
「朝から叫んでテンションが上がった」
「発声練習になった」
「脳が活性化した」
「眠気が覚めた」
「アドレナリンが出て仕事を頑張れそう」
とのことでした。
ここからがエクストリーム出社本番
エクストリーム「出社」というからには、とにかくオフィスにたどり着かねばなりません。社会人たるもの、きちんと業務をこなさねばなりません。
AM 07:20 バスで相模湖駅へ。
さっきの観覧車も明るいところで見れば、こんな感じ。
「いってきま~す!」皆さん謎のハイテンションです。こんなに色々やって、まだ8:00前って素敵ですね。
AM 07:42 中央線通勤特快で出社。
電車の中では「まさか私がさっきまで遊園地で遊んできたとは思うまい・・・」という密かな優越感にひたります。そして、相模湖なんて地の果てじゃん!!(言い過ぎ)と思っていましたが、意外と近いんだな、というのも今回実感しました。アリですね。
AM 07:42 中央線通勤特快で出社。
電車の中では「まさか私がさっきまで遊園地で遊んできたとは思うまい・・・」という密かな優越感にひたります。そして、相模湖なんて地の果てじゃん!!(言い過ぎ)と思っていましたが、意外と近いんだな、というのも今回実感しました。アリですね。
エクストリーム出社には、わざわざ辛い早起きをして大変なことをする、というイメージもあるかもしれません。私自身、マラソンや富士登山(好きな人もいるけど)みたいなもの、という考えもどこかにありました。
しかし、エクストリーム出社というのは、朝の時間をより有効に使うもの。いつもとは違う朝を過ごすことで、様々な気付きや体験を得るもの。そして、誰かと『朝を共有する』ものなのです。
今回参加してみて、朝から絶叫マシーン2回も乗れたんだから、今日の仕事ぐらい何でもないさ!という自信が湧きました。強烈すぎる‘いつもと違う朝’で、より充実した一日が過ごせそうです。
2014.09.04 文・写真 篠崎夏美