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世紀末の美

私の自画像はない。 絵の対象としては自分自身に興味がない。


【なずな】 2012年11月27日


今晩は、なずなです。

 

先日、ウィーンを訪れた際にベルヴェデーレ宮殿にある、オーストリア絵画館に行ってきました。

 

ここには、「世界で最も有名なキス」と言われる、グスタフ・クリムトの『接吻』があります。

今年はクリムト生誕150周年という事で、ウィーン以外でも、クリムト関連のグッズを沢山

見かけました。バルセロナでもモザイクタイルで作られたグエル公園のトカゲの横に、

クリムト、お土産物屋にもクリムトメモ、クリムトストール、クリムトマグネット、クリムトテディ

ベア、クリムトタオル、クリムトチョコ、クリムト消しゴム、クリムトクリムトクリムト・・・・。

 

もう、クリムトばっかり!ここではクリムト≒接吻と考えていただいて構いません。金箔を

貼った煌びやかだけれど、アンニュイなあの感じ。みんな好きなんですね。

 

 

で、実物があるなら、折角なら見よう!ということで、睡眠時間4時間半で行ってきました。

もう、当日のお昼過ぎにはベルリンに移動しなきゃいけなかったので、開館と同時を目指し

ました。・・・が、ちょっと早く着きすぎたので、美しい宮殿を観ながらぶらぶら。寒かった。

 

ベルべデーレ宮殿。でかすぎて、全体が入らない・・・。

 

 

 

スフィンクスの胸を触ると、バストアップの効果があるとか、ないとか・・・。

頑張って触ろうとしたんですが、なかなか届かない・・・。このくらい難しい方が

効果があるってものよね!!と頑張ったんですが、どうやら、この宮殿入口の

スフィンクスではなく、庭園側のスフィンクスのようです・・・。

 

こちらが、噂の「胸を触ると良いことがあるかも?」と言われているスフィンクス。

確かに、色んな人に触られて色が変わっているような・・・。もちろん、こちらも

しっかり触りました。なぜか、写真に撮るとき‘いい笑顔’になってしまうんですよね。

 

紅葉がきれい。どこの風景を切り取っても絵になります。

 

宮殿全景。綺麗だぁ。

 

 

 

 

ネタバレしちゃいますが、これがグスタフ・クリムトの『接吻』です。

これは道に止まっていたトラックです。本物は勿論写真撮影不可!

しかし、我々はトラックの前で写真撮影に成功しました。やったー。

ちなみに、本物は恋人たちの全身が描かれた、もっと大きな絵です。

 

 

で、そんなこんなしているうちに、やっと開館。人が少なくて、お目当ての

『接吻』もじっくり見れて良かったです。近くで見ると、すごく大きい。そして、

美しい。金箔の装飾も美しいのですが、色使いや、繊細なタッチ、女性の

恍惚とした表情・・・。でも、恋人たちが立っているのは切り立った崖の端。

女性の紅潮した顔に比べ、クリムト自身と言われる男性の暗い色が何かを

暗示しているように思われました。美、愛、官能、死、儚さ、そういったものが

感じられます。

 

美術館には、この『接吻』の他にも『エディット』など、クリムトの作品が収蔵されて

います。エゴン・シーレ、クロード・モネの作品などもあり、かなり見応えがありました。

時間がなくて、一時間くらいしかいられなかったのですが・・・。

 

 

個人的にクリムトの作風は好きですね。女性の‘質感’が素晴らしい。エロティックで、

肌の柔らかさ、手足の冷たさ、身体の温かさまで伝わってくるような絵です。でも、儚く、

どこか暗い雰囲気を纏っています。もっと色んな作品を実際に見てみたいですね。

 

日本でもクリムトの絵画を見られるイベントがあるようです。

 

 

生誕150年記念 クリムト 黄金の騎士をめぐる物語

 ≪敵と戦い理想を求めて進む騎士≫

 

http://evenear.com/event/detail/6216/

 

 

長崎県美術館で行われる展示会イベントです。こちらもクリムトの代表作と

言われる「人生は戦いなり(黄金の騎士)」(1903年)を含む作品たちが展示

されます。この騎士はクリムト自身を表しているとも言われます。ちなみに、

この「人生は戦いなり(黄金の騎士)」は、日本の公立美術館に於いて、初めて

収蔵されたクリムトの絵画作品なのだそうです。

 

オリジナルメニュー「黄金の騎士カレー」や、ジュエリーの展示・販売等もあるとか。

 

クリムト生誕150周年、クリムト・イヤーに、ぜひクリムトの作品を見てみては如何?

 

 

 

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