池袋 サンシャインシティ
リオ・サンバカーニバル ミュージアム
2013年9月8日(日)~2013年10月14日(祝)まで、サンシャイン60展望台にて開催中。実際にカーニバルで使われた衣装、カーニバルの写真や映像、カーニバルの仕組みや歴史も解説されています。
この先行招待が抽選で当たったので、一日早く見てきました。
展望台は本日貸切
サンシャインシティに向かうエスカレーター上の巨大ポスター
通路も黄色いポスターがずらり
インフォメーションカウンターもブラジル一色
会場入口
会場に一歩足を踏み入れれば、そこはサンバ・カーニバル
カーニバルの舞台となるリオの街についての説明
黒を基調とした、ボディーペイント風衣装
カーニバルの歴史 「今日だけ、明日はもうないのだ」という刹那的な考えが広まり、始まったのだとか。
‘ブラジルのカーニバルは、一生に一度は訪れる価値のある感動的な体験です’
一度は行ってみたいですね。
サンバの衣装が展示されています。
キラッキラです。
頭の飾りも凝っています。結構重そう。
こちらも羽飾りと刺繍が重そうです。
外は夜景もきれいですが、負けない位衣装も輝いています。
服にジャガーの頭や、壺までくっついていました。すごい!
窓ガラスに衣装が写って、夜景の上に浮かんでいるみたい
宝塚風(?)衣装。むしろこちらが本家か。
美女4人(マネキンだけど)。迫力です。
やはり美人が選ばれるようです。
で、でたー!小林幸子さんばりのド派手衣装。天井に羽がつっかえてます。
裾の装飾も見事。サンバの衣装はなんと、およそ8か月もかけて作られるそう。
こうした衣装を着られるのは、選ばれたパフォーマーだけ。‘最上段で悠然と’微笑むそうです。素敵!!
こちらも、トップパフォーマーの衣装。鮮やかな黄色と水色に、敢えて黒を合わせるという高度な色使い。
今回展示されている衣装およそ20点は、コスチューム・デザイナーのネウシマール・ピーリス氏によるもの。もう25年以上、カーニバルのコスチュームデザインを手掛けているとか。ネウシマール氏の衣装がブラジル以外でまとめて展示されるのは初めてだそう。
袖が「びんよよよーん」な近未来的衣装。着物風、かつ、髪型もおかっぱ。
コシノ・ジュンコさんのデザインによる衣装だそうです。今年、2013年のサンパウロのカーニバルの為にデザインされたもの。なんと、ご本人もカーニバルに参加されたとか。
どの衣装もため息が出るくらい、ゴージャス。そして、かなり細かいところまで作りこまれていました。改めて、これを着て激しく踊りながらパレードする人たちのスタミナにビックリ。
カーニバルで使われる楽器も展示されています。
実際に、叩いて、振って、音を鳴らしてサンバ気分!
あの独特なサンバのステップの解説ビデオ。なぜこんな場所で・・・。
「猫のようにしなやかに前に移動します」
ここ、大切です!!
「おしりの動きを忘れずに」
お姉さんは、楽しげかつ簡単そうに踊ってますが、実際やろうとすると結構難しい。そして、あれはナイスバディじゃないと、なかなかサマにならない気もします・・・。
顔出しパネルも。セクシー美女になるもよし、美女に挟まれるもよし。
ブラジルで最も知られているサンバの歌詞だそうです。
‘すべてを映す鏡よ どうか映してみせて もしもこの通りで僕よりも幸せな人がいるなら’
みんなこんな気分でカーニバルに参加しているのでしょうね。サンバミュージックを視聴できるコーナーもありました。
衣装だけでなく、なぜサンバカーニバルが始まったのか、パレードの成り立ち、それぞれの役割など、パネルで解説されていて、とても分かりやすかったです。
カーニバルの写真がずらりと並ぶコーナーも。どの写真からも熱気が伝わって来ます。
この他に、NHK協賛のシアタースペースがあり、ブラジル代表VSスペイン代表のサッカーの試合、サンバカーニバルの映像を8Kの超高画質で見ることが出来ます。私が見たのはサッカーでしたが、ものすごく綺麗な映像で、本当に目の前で試合をしているようでした。また、音響もかなり高品質で、ボールを蹴る音までがしっかり聞こえます。また、得点が入ったときの歓声などはまるでスタジアムにいるみたいでした。サンバの映像も見てみたかったです。
展示内容は以下の通り。
A.イントロダクション&カーニバルの歴史
B.カーニバル制作の裏側
C.カーニバルの今
D.音楽コーナー
E.ブラジルPRコーナー
F.写真コーナー
G.シアタースペース
とにかく衣装がすごい!!本当に細かいところまで作りこまれていますし、実際にダンサーの人が着ているときはそんなにまじまじと近づいて見ることは出来ないと思うのですが(笑)、今回はマネキンなのでかなり近づいて嘗め回すように見られます!
ブラジルの人たちが一年かけてこの日の為に準備してくるカーニバル、そこには様々な思いがこもっていました。衣装だけでなく、サンバカーニバルについて総合的に知ることが出来て、とても興味深かったです。
フェスタ・ド・ブラジルでは、ブラジルグルメも体験できます。
展望台内のカフェラウンジ「エアーシップ」では、ブラジルに関連する期間限定メニューが。
ガラナジュース(400円)と、ブラジルビール「パルマロッカ」(500円)
ガラナとはアマゾン原産の植物で、カフェイン、カテキンが豊富なんだとか。北海道のお土産でもらったことがあります。地元では、薬用品・滋養飲料として飲まれていたそうです。味はコーラのような、ジンジャーエールのような、甘い炭酸です。
ビールは軽い口当たりで、癖もなくかなり飲みやすかったです。アルコールは4~5パーセント。ビールが苦手な人も飲みやすいかもしれません。
ガラナは、サッカーブラジル代表公式スポンサー飲料にもなっています。
コステラ・コン・マンジョッカ、牛バラ肉とキャッサバ芋の煮込み&ライス(900円)
ちなみに右奥は、ごくごく普通のピザです。牛肉のトマト煮、という感じ。お肉が柔らかくて美味しかったです。キャッサバ芋は、粘り気があるジャガイモみたいな感じでした。小学校でアマゾン流域について学習した時、キャッサバって習った気がします。
ポンデケイジョというチーズパン(350円)も食べたかったのですが、『輸入中』ということで食べられませんでした・・・。残念。その他にもコーヒー酒など面白いメニューがありました。展望台のカフェ以外でも、レストラン街ではピラニアの姿揚げや、シュラスコなどブラジルグルメがあるようです。
照明が素敵でいい雰囲気なのですが、後ろが「サンバ楽器体験コーナー」なので、音がすごい!!うるさい、と言ってしまえばそれまでなのですが、何だか「サンバカーニバルの会場でご飯食べてるみたい♪」と思うと良い感じです。
サンバ以外にもブラジルの魅力はたくさん。観光ポスターが貼られているのですが、どれもすごく綺麗です。行ってみたいなぁ。
こんなものが付いてきました。これは「ボンフィン」というミサンガだそう。
ブラジルで奇跡の教会と呼ばれているボンフィン教会の周りで売られているものだそう。願いを込め、教会に結び付ければ願いが叶うとか。サッカー選手や、アイドルなんかが付けて話題になったそうですが、知らなかったですねぇ。
ちなみに、サンシャインシティ各所でメニューを注文したり、品物を買ったりするともらえて、それぞれ色が違うようです(赤、水色、緑、黄色、白、オレンジ)「LENBRANÇA DO SENHOR DO BOMFIM DA BAHIA」(レンブランサ・ド・セニョール・ド・ボンフィン・ダ・バイーア)という文字が書かれており、「バイーアの良き結末の主(神様)の記念品」という意味だそうです。
腕に巻くとこんな感じです。何色かつけてもカワイイと思います。
このようにアクセサリーとして持ち帰っても良いですが、サンシャインシティアルパ1階にこのボンフィンを結びつけるスポットがあるそうです。そして、ここに結び付けられたボンフィンは、なんとブラジルのボンフィン教会に届けられるとか!結んで来れば良かったー!!
サンバミュージアムはもちろん、サンシャイン全体がブラジルの雰囲気でした。サンシャイン水族館でもコラボした展示、ステージイベントなど、色々な催しもあるようなのでぜひブラジルを体験してみてください。
ブラジル行きたくなりました。
2013.09.08 文・写真 篠崎夏美