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レポート&ニュース

三国志づくし! 三国志ファンが集うイベント『三国志・桃園のつどい』に行ってみた

深く広大な三国志の海におぼれよう

三国志好きが集まるイベント『三国志・桃園のつどい』があると聞きつけて、東京・渋谷にあるニフティが運営するイベントハウス『東京カルチャーカルチャー』へ行ってきました。



今回は、横山光輝『三国志』35周年、飯田市川本喜八郎人形美術館開館10周年を記念したイベントとのこと。そして、今年は魯粛没後1800年という三国志ファンには記念すべき年でもあります。

そうです、周瑜の後を受けて呉の大都督を継いだ、あの魯粛です。孔明や関羽にてんてこまいにさせられることでおなじみの、あの魯粛です。


■開場前から行列、しかも女性が過半数
 


「生まれたときは違っても、死ぬときは同じ」という桃園の誓いにあやかって、三国志好き同士がきずなを深めようというこのイベント。開場前にはすでに10人以上の行列ができていました。

開場後もぞくぞくと集まり、その数100人以上。驚くことに女性の方が圧倒的に多く、比率は7:3くらい。ロングセラーの『横山三国志』や『人形劇三国志』はもちろんのこと、最近は『三国無双』などゲームの影響で三国志にはまる人もたくさんいるようです。
 


そして、もちろんコスプレっぽい方も。“孔明がかぶってる帽子(頭巾)”こと「綸巾(かんきん)」です。
 


ちなみに人気の登場人物は趙雲。クールで律儀で、しかも仕事ができちゃうところが男性にも女性にも受けているようです。


■カクテル「桃園の誓い」で乾杯!

「呂布オススメ! 一騎当千フライドポテト」、「夏侯惇おススメ! 温玉ナシゴレン」など、フードとドリンクのメニューもすべて三国志の登場人物にちなんだもの。登場人物がそれぞれプロデュースしたかのようです。

「張飛オススメ! 特製ローストビーフ丼」では、SNSで話題の『セクシーすぎるシェフ』ように高い位置から塩(?)を振る張飛など、かわいいイラスト入りで紹介されています。





何を注文しようか迷いましたが、1800回忌の魯粛殿おすすめという『孫呉特製塩焼きそば』を選択。孫呉というだけあって、上海風の海鮮塩味です。奇をてらうこと無く普通に美味しい。



そして、ドリンクはやっぱり『桃園の誓い』です。桃の味が口の中で甘く広がる軽めのオリジナルカクテル。「さあ、これから」というさわやかな始まりのお酒。食前酒にもぴったりです。




■人形劇でおなじみの歌で開幕

いよいよオープニング。満席の会場も大盛り上がり。まずは神戸からやってきた東々(どんどん)さんが『人形劇三国志』でおなじみの「三国志ラヴ・テーマ〜三国志の歌〜」を歌ってスタートです。



最初のステージは「ラジオCha-ngokushi(ちゃんごくし)in Shibuya」。

普段は神戸市新長田の中国茶のお店『Cha-ngokushi』からオンエアしているWebラジオ。今回は渋谷に出張してきました。新長田は横山光輝先生ゆかりの地でもあり、「三国志のまち」として街をあげて盛り上がっているところです。

先ほど歌で登場した東々さん、むらやさんのレギュラー二人が登場。関西風の息のあった掛け合いで会場の空気を暖めます。
 


もう一人のレギュラー、店長・あきよんさんは神戸でお留守番。コスプレでビデオメッセージに登場してくれました。ちなみにむらやさんによると「後期の姜維(のコスプレ)ではないか」とのこと。
 


続いてゲストとして登場したのは、「三国志学会」を主宰する渡邊義浩さん。中国古代史が専門の本物の大学教授です。

NHKの番組で『正史・三国志』を解説するそうで、その話で大盛り上がりでした。番組は終わってもテキストは読めますよ。(でも、たくさん売れても渡邊先生に印税は入らないそうです…… )


 

■横山三国志の裏側に迫る

続いてスペシャルトークショー。第1弾のテーマは横山光輝三国志。

司会進行は、横山三国志大好きの渡部麗さんとタイガー原さん。タイガーさんのかぶりものは南蛮国第二洞元帥・董茶奴なのだそうです。なぜそんなところを……。

ちなみにタイガーさんの傍らにあるピンク色のドリンクは、ノンアルコールカクテル『二喬をねらえ!』。かわいい。



ゲストは編集者の岡谷信明さん。『三国志』をはじめ横山光輝先生の数々の作品に担当編集者として携わった方です。そして、渡邊先生も引き続き登場しました。
 


岡谷さんによる横山先生のエピソードの数々で盛り上がりました。曹操の細いまゆ毛は、他のキャラクターとは違う曹操独特のもの。「実は先生は曹操が好きだったんじゃないか」と岡谷さん。



さらに、「女性のまつ毛はアシスタントに任せず自分で描いていた」など作画にまつわるエピソード、仕事はきっちりでプライベートはかなり豪快な先生の素顔、と担当編集だからこそ知っているお話が次々と飛び出しました。 

渡邊先生は、横山三国志では頼りない役柄の魯粛を、正史の観点から弁護します。実は非常に優れた人物で「天下三分の計を目的として考えたリアリストの大戦略家」なのだそうです。統一中国で華北に従属させられていた呉の独立を目指していたということでしょうかね。よく分かりませんが。

ともかく渡邊先生の評価は「時代を突き抜けた感覚でいえば、上に曹操しかいない」という最高級の賛辞。「蜀は主人公、魏は敵役、呉は道化」という京劇の演出法が横山版・魯粛のルーツではないか、とのことです。しかし、横山版の魯粛にも「熱狂的な女性ファンが相当数いた」(岡谷さん)というから世の中分からないものです。


■三国志モチーフアクセも。物販コーナーは大盛況

横山光輝『大判三国志』も。こちらはオリジナルの編集者・岡谷さんが引き続き手掛けました。ノド(本の綴じの部分)のところまで読みやすくなって、塗り絵も付くなど60巻全部読んだ人でも、もう一回読みたくなる仕掛けがたくさん付いています。
 


アジアモクさんによる中国陶器のアクセサリー。三国志の登場人物をイメージした作品はひとつひとつ手作りです。例えば、孔明は伏龍、関羽は髯(ひげ)。そして夏侯惇モチーフは丸に矢が刺さったもの。何を表しているかは三国志ファンならお判りでしょう。
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切り絵の伏竜舎さんのブースには、かっこいい武将切り絵がたくさん。販売されている方は衣装も三国志風、ポーズは「拱手 」。その姿形からも気合いが入っていることが伝わります。
 



■人形劇三国志、関羽様降臨!

スペシャルトークの第2弾は、「人形が動く!人形劇三国志トークショー」。

進行はイベント主催者の上永さん。人形劇大好きの三国志演義研究者・仙石知子さんと三連投の渡邊先生が登壇。仙石先生は『月見る周瑜』というブルーのオリジナルカクテルをチョイス。この日、大人気のカクテルでした。



そして、スペシャルゲストは人形操演者の船塚洋子さん。今回は関羽の人形と登場しましたが、『人形劇三国志』では曹操を操っていた方です。
 


人形劇は声を先に入れて、音声をもとに人形のシーンを撮るとのこと。曹操役の岡本信人さんの声に合わせることで演技が固まっていった、と当時を振り返っていました。

撮影現場の裏話もたくさん聞けました。桃園の誓いの場面で、人形劇で初めてミニクレーンを使って上から撮影した話。赤壁の戦いの場面の、本物の火と水を使って、人形をひとつ燃やすというすごい演出の話。紙でできている人形に火と水は大敵なのに。



そして、人形製作の川本喜八郎先生の思い出も。自分は人形製作、操演者は人形操演、プロとして自分の領分を全うする、というのが先生の考え方。だから、一度も悪く言われたことは無いけど、それはそれでプレッシャーだったそうです。ちなみに川本先生が亡くなった8月23日は、諸葛孔明の命日と同じというから驚きです。


■広くて深い三国志ワールドを堪能

最後に登場したのは回文芸人の手賀沼ジュンさん。会場の三国志フリークぶりにちょっと怖じ気づきながらも、「欧陽菲菲が変換できない」「回文演歌」といった歌ネタを披露。
 
そして、この日のために用意した「回文演歌~三国志編」では、「賈詡描く郭嘉、カクカク描くか」などなどの三国志回文を連発し、会場は大爆笑でした。


 
レジェンドに会えたり、直球、変化球、隠し球いろんな角度から三国志を楽しんだりと、ディープな三国志尽くしの一日でした。

満員の客席では相席で初めて会う人とも好きな武将で話に花が咲いて、桃園の誓いのように新しく仲間になることも。老若男女だれでも惹きつける三国志の引力を堪能できました。

取材/山根大地



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