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レポート&ニュース

「乗り換えの達人集会」。役に立つ乗り換えから、エクストリーム級の乗り換えまで!?

奥深い「乗り換え」の世界。達人たちが神攻略法を披露

「乗り換えなんてかったるい!」

できればラクに移動したいのが本音ではないだろうか?しかし、その乗り換えをエンジョイしてしまう人たちが世の中には存在したのだ! そんな人たちが集うイベントが、お台場・東京カルチャーカルチャーにて開催された。




日本中の鉄道オモシロ乗り換え乗り継ぎスポット、達人たちの乗り継ぎ攻略法がたっぷりと紹介された。乗り鉄の筆者がその模様をレポートする。



●乗り換えには「タイプ」がある

ダッシュ系、対面乗り換え、別名だけど近い駅、ダンジョンと、乗り換えをタイプ別に詳しく説明するのは、ヴァル研究所の廣戸晶氏。同社は乗換案内ソフト「駅すぱあと」の開発元で、エンジニアの傍ら「乗換BIG4」のメンバーとしても活躍中。



「ダッシュ系」乗り換えは主に2パターン。一つは列車の終点・始発駅で次の列車の座席確保のために急いで乗り換えるパターン(※編集部注:仮に“座席奪取”とする)。

もう一つは、同じホームだが乗り換え列車がホームの端に停車しており、急いで乗り換えなければならないパターンだ(※編集部注:仮に“乗り換えダッシュ”とする)。



“座席奪取”で特に知られているのが「大垣ダッシュ」だ。夜行快速『ムーンライトながら』を降りてさらに西に向かう人が、別のホームにいる列車の座席を確保するべくダッシュ!



“乗り換えダッシュ”で代表的なのは京急蒲田。「蒲田要塞」とも恐れられているが、ホーム横浜寄り先端に切り欠きホームがあり、日中ここに京急蒲田発着の普通電車が停車する。

その他の列車が発着するホームから100m以上離れており、もたもたしていると乗り換えができないことも。



この他、表参道や赤坂見附といった同じホームでの乗り換えが可能な「対面乗り換え」。秋葉原と岩本町といった違う駅名だが同じ駅扱い、東神奈川や仲木戸といった別駅名だが近い駅、新宿や渋谷といったダンジョンのように入り組んだ駅などが紹介された。





さらに、一度降りた列車から再び同じ列車へと乗り継ぐ「下山ダッシュ」でおなじみの飯田線・下山村―伊那上郷間や、同じ駅名なのに峠一つ越さねばならない小田急線と御殿場線の足柄といった「エクストリーム乗り換え」も……。


●乗り換え五番勝負! 人間は「乗り換え案内」に勝てるのか?

続いてミュージシャンで「旅鉄」のオオゼキタク氏が語る。JR・私鉄全線完乗を果たした同氏によると、完乗のキモは乗り換えだという。いわゆる盲腸線同士の乗り換えを、いかにショートカットするかに心血を注いでいる同氏。



この日は乗換案内vs.ヒトのバトルが行われた。果たして乗換案内に勝つことはできるのか!?

<1回戦 水天宮前―人形町>
徒歩ルートを提案したオオゼキ氏が見事に勝利。

<2回戦 新川崎―鹿島田間>
乗換案内も徒歩ルートを提案し、敗北。

<3回戦 スケールが大きくなり高知県奈半利から甲浦>
乗換案内が最短のバスルートを提案し、敗北。

<4回戦 さらにシビアになり、岐阜県北濃から福井県九頭竜湖>
バスと2時間強の徒歩で、なんとか勝てないかと模索するオオゼキ氏。



7時間強掛かる乗換案内に対し、こちらは3時間強で勝利! 

……と思いきや、バスが休日運休! イベント当日(日曜)の12時出発(当日は日曜)という条件で勝負しているためあえなく敗北。



<最終戦 山形県左沢―荒砥間>
こちらもバスと徒歩で勝てないかと考え、途中3時間12分の徒歩を交えつつ、計3時間34分の乗り継ぎを提案。

対する乗換案内は、7分差で早着する結果。またしても人間側の黒星かと思いきや、ちょっと走れば早く着くだろうということで白星に! 

だが、総合結果は2対3で敗北を喫してしまった……。


●超ディープな空港ターミナル駅&船で出社!?

その他にも独自の視点で乗換駅が紹介される。「ディープな空港ターミナル駅」を紹介するカネコヒデキ氏。

北海道の女満別空港は、西女満別駅から歩いて30分程度だが、駅周辺は雑木林だらけ。



鳥取県の米子空港駅も、駅前には通学用と思われる自転車が駐輪しており、とても空港駅とは思えないほどのギャップを醸し出している。



日本エクストリーム出社協会の天谷窓大氏は、東京駅の「京葉線トラップ」を回避する裏技を披露。(有楽町乗り換えの際に発行される券がポイント)



また、蒲田から東京への「エクストリーム乗換」を提案。船に乗りたいがために東京湾を逆回りで乗り換えながら出社するという、乗り鉄の筆者でもなかなか思いつかないアイデアを提案した。



そして極め付けは、無料シャトルバスを乗り回す三浦昭彦氏。毎年開催されている六本木アートナイト開催時に運行される無料バスの乗り継ぎを実践した。



品川からバス乗り継ぎがスタートし、六本木→新宿→池袋→(電車)→立川→六本木→渋谷→六本木→東京→上野と、ローラー作戦のごとく一晩中乗り継いだという。ちなみにアートナイトを見たのは乗り継ぎのたった数分だけだったとか……。



●府中の乗り換えなんとかならない? 攻略を一挙公開!

最後に登場したのは、ヴァル研究所の鈴木省吾氏。彼も「乗換BIG4」のメンバーだ。ここまで様々な乗り換えを紹介してきたが、やはり地元が一番詳しいということで、鈴木氏の地元である、東京・府中市の乗り換え攻略法を一挙公開!

府中の鉄道の問題点は、市内の各路線がつながっておらず、乗り換えがしにくいこと。特に不便なのが、京王線と武蔵野線。直接の乗換駅がなく、武蔵野線は埼玉方面へのショートカットとなるので、なんとかならないか考えるのが今回のテーマ。



今回は府中駅からの乗換方法を考える。一番ベタな分倍河原→府中本町ルートでは2回の乗り換えと、長い連絡通路がネックとなる。さらに乗継時間が案外掛かりイマイチ。

次いで徒歩では15分だが、時と場合と人を選ぶ……。同ルートを通るコミュニティバスなら100円。ただしバス停から府中本町駅まで徒歩4分掛かり、決め手に欠ける……

そこで、府中本町の隣駅・北府中駅へのアクセスを考えることに。10分間隔で運行する京王バスに乗れば、北府中駅は目と鼻の先。

さらに地元民しか知らないと言われる“裏技”がある。一つ手前の「府中営業所」行のバスに乗り、終点で下車すると駅までは徒歩3分。しかも駅までより、運賃が若干安くなるというオマケ付き。



鉄道では不便な場合、バスを使うとショートカットになることが往々にしてあるとのこと。ただし、渋滞による遅延には注意。



筆者自身も「乗り鉄」だが、思いつかないような乗り換えもあり、上には上があるのだと思ったイベントだった。

取材・撮影/萩原早市

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