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レポート&ニュース

SNSで『いいね』が欲しくてたまらないアナタへ。 “世界で最も気持ち悪い男”主催・リア充ナイトに行ってみた

「誰でもリア充になれるって、仏教だよね」 意外に近い!? リア充への道

リア充。それは「ネット上だけではなく、実生活(リアル)が充実している」という意味。ネットを拠り所にする人々からは疎まれながらも、密かに憧れを抱かれている人々のことだ。(対義語は非リア充、または非リア)



「即席でもいいからリア充になって、Facebookでたくさん<いいね>をもらえる写真が撮りたい!」。そう思う“非リア”な方々に向けた画期的なイベントが、お台場・東京カルチャーカルチャーで開催された。


主催はデイリーポータルZライターの地主恵亮。英ガーディアン紙により“世界で最も気持ち悪い男”ランキング第1位に選ばれ、国内外でテレビ出演なども果たす「プロのインスタントリア充」だ。


デイリーポータルZの安藤昌教、・地主恵亮(主催者)・西村まさゆきが出演。

地主「誰でもリア充になれます」  西村「『リア充仏教』ですね」

彼にかかればどんな非リアでも、またたく間にリア充になることができるという。そんな魔法のような方法が本当にあるのだろうか……?
 
まずは第一部、地主の著書『なりたい自分になる21の方法』から、Facebookなどでやれば「いいね!」をバンバンもらえちゃうことマチガイナシの自己演出方法を学んでみよう。


プロフィール画像、カバー写真……あらゆるもので「ベストチョイス」を選び取れ!
 
「仕事がデキる男にさえ見えれば良いんです。仕事がデキるって事はリア充です。女性からモテるし、周りから羨ましいと思ってもらえる。それに類は友を呼ぶので、仕事がデキる友達が増えるハズなんです」


 
そう語る地主がスライドに映し出したのは、自身のFacebook画面。河原に正座し、両手に団子と本を持ち、PCを眺める自身の姿をカバー写真に、丈の短いチノパンをプロフィール写真にしている。
 
「まずカバー写真から変えていくわけです」と、差し替えられたのは六本木ヒルズ森タワーの画像。

スライドには「カバー写真を仕事場にする」の文字が。『そこ、本当に仕事場か?』とツッコミを入れるのはまだ早い。
 
「プロフィールは、腕を組んで笑ってる写真にする。笑顔にすることで、デキる男の余裕をアピールできるわけですね。カバーまで自分の写真にしてしまうと、自分が大好き過ぎるように見える。だからこれ(六本木ヒルズ)ぐらいがベストチョイスなんです」


 
画面で見てみるとナルホド、デキる男っぽい。これを起点にデキる男のアピール方法を展開。箇条書きでまとめると次の通りだ。あくまで、すべて地主の個人的見解である。
 
●汗水たらす(水を吹きかける)ことで頑張って仕事をしているように見える
●栄養ドリンクにストローを刺して飲みながらも常に笑顔
●刺身を醤油ではなく、ピザもタバスコではなく、すべて塩で食べる



●頭を使うので糖分を取る(特に、落ち着きを演出する和のお菓子・みたらし団子)。
●透明な鞄の中に「日本経済新聞」と「英字新聞」を入れて持ち歩く。
●時間を見つけては仕事や読書をし、本には大量の付箋が貼られている。
●頻繁に電話がかかってくるので、携帯は常に耳へ当てている


 
●デキる度合いに比例してズボンが短い。
●山の中、平和な公園でも常に戦場(しごと)。
●河川敷、もちろん川の中でも仕事をしている。
●(女性と)いちゃいちゃしている暇なんてない。
 
やがて完成した、地主流・デキる男のFacebook画面がこちらだ。河川敷に座り、短いズボンを履いたその姿。も、元に戻ってる!


 
なぜか会場中から沸き起こる拍手。結局、演出する必要なんてなかったのだ。ありのままの姿を見せていけば、そのままでデキる男だったのだ……まじすか。
 

◆リア充ライフを送るには? 地主流の撮影テクでリア充を演出!
 
続いて、写真の撮り方でリア充に見せる方法を次々に紹介。六本木ヒルズに住む金持ちに見せるため、バスローブ姿でビルから出てくる姿を撮る。バスローブ姿で池の鯉に餌をやり、あたかもそこが自分の家の庭であるように演出するなど、今すぐできるテクニックを紹介。医者やボートレーサーに見せる工夫から、ついには張りぼてのMacBookをも自作し出す。もはや工作だ。


 
地主が自作した名刺の画像も登場した。単色で塗りつぶされた面の中央には、白抜きで「dentwo」の文字が。「女性はクリエイティブが好き」ということで、肩書は「クリエイティブ局クリエイティブ部クリエイティブ課クリエイティブ」となっている。わけがわからないよ。
 


会場から再び拍手が巻き起こったのは「ジェダイになる」の下り。スター・ウォーズのライトセイバーを演出するために、用意したのは細くて短いサイリウム。それをカメラの手前に三脚で固定し、遠近法を使って撮れば、確かに手元の黒い棒から伸びたライトセイバーに見える。



 
安藤、西村も「これ、普通にスゴイ」と絶賛。ここまで独創的なことをやれば「クリエイティブ局クリエイティブ部クリエイティブ課クリエイティブ」と名乗ってもよいかもしれない。ただし「dentsu」ではなく「dentwo」として。

 
◆女子には7種類しかいない!? リア充女子になるための驚愕のルートとは
 
第一部の最後には、「女性がリア充になるまで」を紹介。これも飽くまで地主の持論である。「世の中の女性には7種類しかいない。リア充と、リア充ではないその他6種類です」
 
なお6種類は『モダンガール』『小劇団女子』『アニオタ』『文学女子』『バンギャ』『カメラ女子』と分けられている。そして、それぞれが辿る経路は路線図のように表すことができるという。
 

 
誰にでも平等に「誕生」から始まり、リア充はJRのような路線。残り6種類はずっと地下鉄のように日に当たらないルートを進み続けるのだ。そしてリア充は、必ずサイバーエージェントを通る。
 
「リア充って、サイバーエージェントの人のことです。美人しかいない会社。あれ以外、電通もふくめ全部非リア充です」と地主。
 
「世の中の99%を敵に回してる感じですよこれ」ツッコむ西村。終始ザワつく会場。
 

 
一方で非リア充は、必ずビレバン(ビレッジヴァンガード)と星野源を通る。この二駅だけ乗り換え駅の数で他を圧倒している。確かにビレバンへ行く女子は多い。星野源はテレビを点ければCMで勝手に流れている。
 

 
またカメラ女子は「Macユーザー」の駅でリア充に乗り換えが可能。ただしその直後「猫」を選ぶか「裏路地の猫」を選ぶかで命運が別れる。リア充になれるか否かは、案外そういった微妙な価値観のズレによるものなのかもしれない。
 
ほか、「分数」はSIAM SHADEの『1/3の純情な感情』を通るのか、『らんま1/2』を通るのか、『カメラのシャッター速度』を通るのかで、バンギャ、アニオタ、カメラ女子への分かれ方が決まるそうだ。ちなみにこれらの表は、デザイナーにお金を払い、「イラレ(イラストレーター)」で描いてもらったそう。見た目だけはしっかりしている。

登壇者にニフティのデイリーポータルZ営業担当・橋本静香を加えて、地主のこれまでの活躍を振り返る場面もあった。実は地主はリア充疑惑も……!?



◆ホンモノのリア充がゲストに登場! キングvs.
ヒゲ、リア充バトル勃発。

いよいよここから、ホンモノのリア充が壇上に現れる。慶応大学商学部1年生の與座亘(よざわたる)。通称・ヨザくんは、2015年Mr.Keioのファイナリストの一人として選ばれた20歳だ。「圧倒的すぎるほどイケメン」としてネットにまとめもできている。リア充の「キング」である。


 
 「激突!本物のリア充VSインスタントリア充地主」と題し、二人の会話から「リア充か、非リアか」のジャッジが下される。質問内容と回答を一部紹介しよう。
 
Q.よく行くお店は?
與座「古着屋です。素材で勝負したいので、ブランドなどは買いません。安い古着をオシャレに着こなします」
地主「駒井のしまむらです。新品しか買いません」
 
Q.休みの日は何をしている?
與座「シンプルに家でHulu観てます。本当のリア充は、リア充を保持するためのSNSのネタを探しにわざわざ外出なんてしないです」
地主「同じです。Hulu観てます!」
 
Q.パンツ何枚持ってる?
與座「20枚ぐらい。誕生日会などでよくもらうので増えちゃうんですよ。タイプはボクサー一択ですね。ユルユルのやつはダメです」
地主「6枚。赤い、ユルいパンツ……トランクスです」
 
Q.将来の夢は?
與座「『キングオブリア充』を保っていきたいです。質の悪いリア充を一掃して、一旦無に還したいですね。ただ、リア充っていうのは20代までです。30超えて『リア充』とか言っている人はちょっと(笑)。」
地主「(與座の言葉を受け固まる)公務員……。30で『リア充』って無理なの?」
 
最後はぐうの音も出なくなった地主。最後に「チノパンはダメだ」と言われて完全にノックアウトされてしまった。敗北を認め、天を仰ぐ「ヒゲのリア充」。
 


 
◆地主、挽回のチャンスあるか? リア充的人生相談
 
トークライブの最後は、「その悩み、解決するぜ!リア充人生相談」と題し、あらかじめ開演前に配られた観客の人生相談の一部を與座、地主が回答していく。
 
Q.リア充はLINEをしまくってるんですか?

地主「もう、すごい……朝起きたら通知がすごいことに……」

與座「あまりしないです。通知がきてもすぐ既読にしないで、ゆったりやりますね」

地主「あー。沢山きてるって嘘ついた自分が恥ずかしい」
 
Q.毎日プロテインを飲んでリア充になりたいんですが、マズくて続きません。どうすればいいんでしょうか。

與座「プロテインとリア充って関係なくないですか? 一回飲むの辞めて、街コン行った方がいいです。体じゃなくコミュニケーション能力を高めましょう」

地主「ウィダーのプロテイン飲めば大丈夫です。おいしいです」
 
Q.クリエイティブなかっこいい仕事に就くにはどうしたらいいですか。

地主「サイバーエージェントに就職……」

與座「リア充って、一生懸命生きた結果なんで。一生懸命何かに打ち込んだりすれば、きっと見つかるハズなんですよ」

地主「あとは力ある人に名刺渡す……『くどいよ』って言われるくらい『仕事くださいよ!』って言う……」
 
最後の回答で会場中が拍手。ある意味、地主の生々しい回答が與座を超えた瞬間だった。しかしその後、観客からの直接の質問2つでまた悲劇が繰り返す。
 
Q.人生初めてのモテ期がきてしまいました。一人を選ばないといけませんが、他をふるにはどうしたらいいですか?

與座「はっきり自分の意志を示すべきです。チャンバラをしてはいけません。相手が刀を抜いても自分は絶対に抜かず、切られてもいいくらいの覚悟で立ち尽くすのが一番いいですね」

地主「全員抱けばいいんです。チャンバラしましょう」
 
地主の回答に、「根の腐り方が……」と苦笑する橋本。
 
Q.中一の息子がリア充を目指しています。どう教育すればいいですか。

與座「リア充は、自らなろうとしてなるものではありません。リア充になることを目指すより、周りへの優しい気配りなどできるようになって人間として正しい生き方をしていけば、自然にリア充になっているんです。ごちそうさま、いただきますがちゃんと言える子になればいいと思います」
 
再び会場拍手。地主には回答権すら与えられず、完全に與座からイベントを乗っ取られる形で終幕となってしまった。
 

 
地主「ヨザくんのイベントに参加させてもらって嬉しかったです! ありがとうございました!」
 

◆地主の新刊、「インスタントリア充」は結局買いなのか? 会場のファンたちに訊いてみた
 
今回のイベント会場内では、地主の新刊『インスタント リア充 人生に「いいね! 」をつける21の方法』も販売された。第一部で披露された「なりたい自分になる21の方法」など地主の「インスタントリア充」テクニックが余すことなく披露された本である。

しかし、第二部で與座から「リア充は、自らなろうとしてなるものではない」などと否定されていた。果たして本を買う価値はあるのだろうか。同書を購入した会場内のファンに伺ってみた。
 
「地主さんの文章が好きです。流れがステキなので、一作目の『昔のグルメガイドで東京おのぼり観光』から楽しんで読んでます」
 
単純に読み物として評価する声のほか、こんな意見も。
 
「この本は、セルフポートレートの本だと思います。私もカメラ女子なので、どれほど苦労して撮っているかがわかるんです。『わかるわかる!』と思いながら読めてしまうのが魅力ですね。ハウツー本とも違います。同じ苦労を分かち合える、癒しの本ですね」
 
癒しの本! まさか精神安定剤にもなってしまうとは。
 
そして最後に、地主本人に尋ねてみた。実際、この本に載っているような写真をFacebookなどに上げることで、何か得したことはあるのだろうか。
 
「すごく『いいね!』が増えますね。それに写真だけでわかるせいか、外国の友達が増えます。英ガーディアン紙で評価されたのも、この写真のお陰ですね」
 
なんと、写真は国境を超えるのである。同じライターとしてすごいことを聞いてしまった。同書には、これから地主のような人気クリエイターとして活躍していくためのアイデアも余すことなく溢れているのだ。 

自腹で購入した著書にサインをいただく。意外にかわいらしい字だ。

なぜか地主の著書にサインする與座の姿も。
 
イベントを振り返ってみると、やはりインスタントとの地主と本物の與座、二人のリア充対決が一番印象に残った。本物のリア充・與座はキングとしての貫禄があり、年上の地主に対して厳しい発言をしてもまったく生意気さを感じさせず、会場中を納得させてしまうカリスマ性のようなものがすでに備わっている。
 
けれど、それと比較しても地主が魅力的に感じてしまうのは、やはり筆者自身も與座のようなキラキラした世界と縁遠い「非リア」だからなのもあるかもしれない。それ以上に、心の奥底で鬱屈したものを抱えながら、それをエンターテインメントに昇華できるスマートさに憧れを抱いてしまう。地主が持っていないものを與座は持っているが、與座が持っていないものをやはり地主も持っている。
 
リア充と非リア。今回のイベントは、そんな相反する二つのものがコラボを起こすことで、どちらもとても愛おしく感じられる奇跡の舞台となったのだ。
 
 
取材/平原学
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