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つけ麺がラーメンに真っ向勝負を挑む! 「大つけ麺博プレゼンツ つけ麺VSラーメン 本当に美味いのは どっちだ決定戦」

アイコンつけ麺とラーメンが対決。その結果は!?

2016/02/09(公開:2015/10/23)

つけ麺生誕60周年記念 大つけ麺博プレゼンツ つけ麺VSラーメン 
本当に美味いのは どっちだ決定戦


新宿での用事を済ませた、ある平日の昼下がり。

新宿の大久保公園でつけ麺とラーメンの対決が行われていると聞き、今週末にラストを迎えるこのタイミングで足を運んでみた。

10月2日(金)から大体1週間前後で、参加する店舗が変わるようで、もう第四陣になっているという。

もともとこのイベント、2009年の10月からつけ麺ブームを文化へと昇華させるべく実施されてきた。今回はつけ麺が誕生してから60周年ということで、ついにラーメンへと挑戦状を叩きつけたようだ(ラーメン側の意見も聞きたいところ)。

新宿駅西口からぶらりぶらり歩いて、いよいよ大久保公園に近づくと、すでに会場は人で賑わっていた。(まだ平日の15:00だというのに!)


会場には無料で入場。入場口には第四陣の参加店舗の紹介が、いかにも美味そうなつけ麺&ラーメンの写真とともに掲載されていた。この時点で食欲がそそられるが、まだどれを食べるか決める必要はない、まずは食券だ。


この段階では、特に並ぶこともなく券売機の前まで行けた。ナイスレトロデザイン。

そして写真だと見にくいのだが、つけ麺・ラーメン共通 並盛り1杯860円である。
つけ麺・ラーメン食べ比べセットは1600円。(※並盛の八割程度×2杯となる)

まあ、本来の趣旨であれば1600円の方を購入し、つけ麺・ラーメンの対決をするところ。だが、もうすでにお昼を定食屋で済ませてきてしまった身。

何杯もラーメンを食べる余地が腹にあるかは不明だったので、とりあえず1杯分だけ食券を買ってみた。

では食券を購入したところで、会場をぐるりと見渡してみる。



会場を挟んで両端に、つけ麺とラーメンのお店が並ぶ。つけ麺同士、ラーメン同士も、売り上げにおいてはライバルになるだろう。のぼりもたくさん立って、まさに戦の最中にいるような熱気がある。

第四陣の顔ぶれは以下の通りだ。

[つけ麺軍]

古都はピアノマン:華麗つけ麺(東京都)

くり山:つけめん(神奈川県)

自家製麺 MENSHO TOKYO(東京都)

麺屋 髙橋(北海道)

中華蕎麦 とみ田(千葉県)

[ラーメン軍] 

無鉄砲 がむしゃら:骨付きスペアリブ 黒とんこつラーメン(奈良県)

らーめん 福たけ:渡りガニの濃厚ドロ味噌らーめん(千葉県)

肉玉そば おとど:極・肉玉そば(千葉県)

仙台 五福星:超淡麗 魚介系しおらーめん。(宮城県)

らぁ麺屋 飯田商店:塩らぁ麺 いのち(神奈川県)

スープが濃いものから薄いものまで、トッピングも様々である。手には食券1枚。つまりこの中から1品しか食べられない。迷う。それは迷う。全部味わってみたいのはやまやまだが……。

つけ麺なら矢張り気になるのは、”つけ麺日本一”という触れ込みのある、「とみ田」だろうか。
しかし、つけ麺は個人的には自分の舌との相性によって決まる要素が強いので、ここはつけ麺に挑むラーメンのほうに目を向けてみる。

とみ田が行列をなしていて、並ぶのが大変そうだったというのも一因かもしれない。

あっさり味の飯田商店がまず目に行く。多少お腹に入っている状態では、こういうあっさりしたラーメンに魅力を感じてしまう。

でもせっかく来たのならガッツリしたものを味わいたいし……。と、いうことで、筆者はこのラーメンを選んだ。


ラーメン陣営より、「無鉄砲がむしゃら」の「黒とんこつラーメン」。

思わず骨付きスペアリブをトッピングしてしまう。(トッピングは食券とは別に店舗で直接お金を支払う)

このお肉な感じ。超がつく濃厚なスープにマー油と肉がよく馴染んで、そこにネギの食感がたまらない。そして結構量が多い。スープのおかげかもしれないが、これだけでもお腹一杯になる勢いだ。


一番、食事とは縁遠そうな時間帯だが、飲食スペースは人であふれていた。それぞれの人が、思い思いに麺を食している。

これ以外にもたくさんの人が店舗ブースの前に並んでいたが、実行委員会の人によると、夜になるともっと多くなるそうだ。きっと会社帰りに寄る人も多いのだろう。

会場には、様々なブースが設置されている。



ラーメンの記念プリクラコーナーは、なんだか凄く並んでいた。確かに記念としては面白いのだろう。ステージは残念ながら土日のみの展開だそうだ。今週末はラストということもあって盛り上がりそうである。


面白かったのは「つけ麺&ラーメンが美味しそうに撮れるブース」。

黒いバックにライトが当たって、ここにアツアツの麺を置けば、白い湯気が映えて、いかにも(実際にも)麺が美味そうに映るだろう。

願わくは、ラーメンそのものにオリジナリティを出せる仕掛けがあれば、なおみんな試そうとしたと思うが……。

それにしても、なぜラーメンを食べる前に、このブースを発見しなかったのか……。それが悔やまれる。


さて、ラーメンを食べ終え、そろそろ帰る時間が来た。

しかし、食べただけではこのイベントは終わりではない。そう、このイベントはつけ麺とラーメンの戦いの場でもあることを忘れてはいけない。


ラーメンの容器を捨てるためゴミステーションに向かう。スタッフの方に容器を手渡すと、緑色のコインをくれた。

このコインが投票券となっている。この手のイベントでは、投票のために割りばしを使ったり、お皿をカウントしたりするケースもあるが、割りばしだと誰でも簡単に入手可能、ある意味投票し放題になるという問題もある。

その点、このコインなら複製はできないだろう。持って帰っても仕方ないしね……。


投票箱にたどり着く。この投票箱にコインを投げ入れれば投票は完了だ。

例えば今回は「無鉄砲がむしゃら」を食したのだから、そのまんま美味いと思えば「がむしゃら」に入れれば良い。

しかし、万が一「あんまり美味くないな」と思ったらどうするのか?

そんな時は、「不満足箱」にコインを投げ入れることになる。設置してあるからには、実際に不満足箱に投げ入れられるケースもないではないだろう。全部食べて不満足というわけではなくて、セレクトした麺が不満だったということなのだろうが……。公平なシステムではある。

10月2日(金)から10月25日(日)まで開催されているこのイベント。

あと数日を残すのみになったが、これまでも平日であれば1日4000人程度、土日であれば1日1万2000人程度が来場し、麺の対決を楽しんでいるようだ。

取材/反町大介

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