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レポート&ニュース

怪しい!?怖い!?深夜に都内をひたすら歩くイベントに潜入。「第十伍回深夜徘徊イベント:秋分越夜」

汝夜歩くべし

深夜徘徊。

・・・なんとも怪しい響きだ。深夜に出歩くのは、盗人か魑魅魍魎の類と相場が決まっている。

しかも‘徘徊’である。「深夜ウォーキング」ならまだ健康的だが、徘徊(=あてもなく、うろうろと歩きまわること)というのも、怪しさを倍増させている。



「でも、なんか楽しそうじゃない?」と思う一方で「でも、やっぱりちょっと怖い・・・」という人(特に女性)。その気持ち、分かりますよ。これから実際に参加した感想、アドバイスなどをレポートしたいと思います。

結論から言うと 【大丈夫。怖くないし、楽しい!】



10.18[土]~10.19[日]/都内某所


一般社団法人いっぱんじん連合は「深夜徘徊の会」を設立し、『深夜徘徊イベント』を定期的に開催している。深夜徘徊を体験することで、様々な感想を持ってもらうことが目的だという。 一昨年から始まったイベントは、これまでにのべ180名以上が参加、総徘徊距離は130km以上になる。 


当サイトでも何度か紹介している「深夜徘徊」イベント。正直、最初見たときは『何だこれ!?怪し過ぎんだろ・・・』と思ったものの、同時に抗いがたい興味と魅力を感じ、早2年。気付けばR25でも紹介される人気イベントに。今回もTV局などの取材が入っていた。

なんか『何回か好意は伝えられていたけど、何となくタイミングを逸して保留してたら、いつの間にかその子が超人気者になってて、ちょっとだけ寂しい・・・』 的な感覚。

俺はあの子の魅力に前から気付いてたよ!! みたいな。おこがましいことこの上ない。


気になる点①本当に安心?

・参加者は約20名。団体なので安心。
・女性スタッフもいるので安心。(女性参加者も結構いる)
・歩くペースはゆったりなので安心。 
・コースはスタッフさんが事前に下見しており、歩きやすさ、休憩所などもチェックしてあるので安心。

私が気になったのが、女性一人でも大丈夫か?という点と、普段全く運動しないけど朝まで歩けるか?という点。今回は参加者の半数以上が女性だったし、ゆっくり休憩を挟みながらだと結構歩ける。現時点で筋肉痛もなし!

ちなみに、集合場所は数日前に知らされるけれど、どんなコースか、目的地がどこかは当日まで分からない。ちょっとしたミステリーツアー。毎回コースが違うので、リピーターでも楽しめるわけだ。
   
集合は東京駅・丸の内北口改札。24時を過ぎているので非常にガラーンとしている。


気になる点②どんな人が参加してるの?

・ほぼ単独参加
・年齢層は20~30代中心
・服装も色々。スーツとか、ニットワンピの人までいる。
・リピーターも結構いる(スタッフになっちゃった人もいる)
・参加理由は「何か気になったので」、「一人で夜歩くのは怖いので」等が多い。

学生もいるし、社会人もいる。一人で来ている人ばかりなので、割と話しかけやすい。自分を棚に上げて『こんなイベントに来る人だし、ちょっと変わっているのかな・・・?』と思いきや、みなさん非常に朗らかで優しい人たちばかり。良かった!
※服装は歩きやすく、暖かいものを断然お勧めする。明け方は想像以上に寒い。

   
左)参加者が集まってきた 右)イベント中の歩数を数えられる。そう、ipod nanoならね。


気になる点③そもそも、なんでこんなイベントやってるの?

詳しくはいっぱんじん連合のブログ(すごく面白い)を見ていただきたいが、ざっとまとめると

・代表の宮原氏、大学入学に伴い長野から上京。
「もんげー!!でっけぇビルジングだぁ!!」、「夜なのに明るいっぺ!!」と感動。
(方言はイメージです)
・深夜に歩き回る楽しさを知る
・この楽しさをもっと色んな人に知ってほしい!と、深夜徘徊の伝道師に。

という流れらしい。んだな、田舎じゃ深夜あるったって(歩いたって)、ひたすら暗いだけだもんな・・・。都会は夜も明かりさついてて、おもしい(面白い)べや。いつもは人通りが多い道も夜はがらんとしていたり、昼には気付かなかった景色があったり、そういう発見も楽しい。


大都会・丸の内のビル。上京したての頃は、高層ビルを見上げてマジでクラッとしてた。


【開催式⇒丸の内⇒国際フォーラム⇒日比谷公園】

    
もう終電も出ていて、暗い中に集まる集団。傍から見るとちょっと怪しいかも。

おもむろに始まる「秋と言えば?」という無茶ブリ、そして準備運動。 イベント中の注意事項などもしっかり説明がある。さらに喋りたくない人は喋らなくてもいい、写真撮っても良いし、ずっとアスファルトの割れ目見て歩いてても良い、という助言(?)まであって、参加者への配慮が感じられる。飽くまでも深夜徘徊がメインなのだ。

そして、いよいよ目的地が発表される。今回のゴールは『天王洲アイル』。東京駅から歩くのはもちろん初めて。どんなコースなんだろう?

   
スケジュール、コース、見どころが書かれたしおりまで。


おやつ!おやつもらったよ!

その名も『OYATSUYA-SUN』の栗と薩摩芋のカントリーケーキ。しかも、イベントの名前とか、集合場所にちなんだ東京駅のイラストまで入っている。手が込んでますなぁ・・・。   

土曜の深夜、オフィス街ということもあり、すれ違う人もいない。車もあまり通らない。これぞ深夜徘徊の魅力。
※ただし、人がいないと思ってめっちゃ飛ばしている車もあるので注意

   
左)ガラーンとした丸の内  右)深夜徘徊一行が入るだけで、たちまち活気ある歩道に!


ここで、代表・宮原氏がいきなりクイズを出題。

「昼間、丸の内で働いている人は約15万人だそうです。では、丸の内一丁目、二丁目に‘住んでいる’人は何人でしょうか?」⇒答えは・・・4人。想像を超える少なさに驚き。この4人が影で日本経済を動かしてたりするのかも!?


東京メトロ:有楽町駅 国際フォーラム出口 ガラスキャノピー

普段何気なく通り過ぎていたが、日本初とも言える片持ち構造のガラス建築。これは世界的にすごいものらしい。技術面はもちろん、地下鉄の入り口ということで非常に厳しい安全性をクリアしており、建築界に激震が走った、らしい。そんな明日から使える豆知識解説もある。これは次に通りかかったら、ドヤ顔で説明出来ますわ。

   
左)何気なく国際フォーラムを覗いたら、深夜一時を回っているのに働いている人たちが
右)イルミネーションの準備中


こんな夜中でも働いている人たちがいる。国際フォーラムも、イルミネーションも誰かの‘イベント’の為の準備をしている。イベントに関わる者としては感慨深いものがある。 この他にも、明かりのついたオフィス、コンビニ、新聞配達の人などなど、たくさんの人が働いている。

   
左)日比谷公園。街頭から離れるとかなり暗い  右)現時点で3188歩。

ここで一回目の休憩。星を見上げたり、お手洗いに行ったり。時刻はAM 01:45。昼寝はしてきたけど、ベンチに座ると若干眠気が・・・。皆さん眠くないのだろうか?


気になる点④昼寝、しました?

何人かにアンケートしたが、昼寝してきた人、してない人、半々くらい(ややNo昼寝派優勢)。中には「朝7:30からバイトして、そのまま来ました」という人や、「明日も仕事です」という人も。歩いているとそこまで眠くはならないが、個人的には昼寝をおススメする。なんせ深夜から朝まであるくのだから、そこそこ体力は必要だ。



【新橋⇒汐留イタリア公園⇒竹芝埠頭公園】

初対面の人同士だが、意外に皆さん会話が盛り上がっている様子。もっと黙々と歩くのかと想像していたが、和気藹々といった雰囲気。もっとも、リピーターの方によると『終盤になると、疲れたり、ネタがなくなったりしてだんだん静かになることもある』とのこと。なるほど、それはそれで。

   
左)ガラスと鉄のカッチョイイ空中通路を歩く  右)庭園ぽいところに出た

   
左)ビーナスっぽい彫刻。こういうのが沢山ある  右)青いイルミネーションがキレイ

ここはイタリア公園「日本におけるイタリア2001年」を記念して、同国から寄贈され た公園なんだって。彫刻も噴水もイタリア製だよ。イベント後にもらったリーフレットに‘ここで起こったちょっと怖い話’が載ってて、結構ビビったよ!実際にいるときに聞かなくて良かった、と思うレベルの怖さだったよ!そういう出来事も深夜徘徊ならではだね、チャオ☆

   
左)浜松町付近。ついつい東京タワーに反応してしまう田舎者の性よ…。
右)竹芝客船ターミナル。すっごく暗い。

中央広場の帆船のマストを撮りたいけど、暗くて全然映らない。あーでもない、こーでもないとやっていたら、いつの間にか集団と離れてしまった。まずい・・・!と思って追いかける。すると、目の前に広がるこの光景。
 

東京湾の夜景!月も出ている。

   
夜景とディスプレイを一緒に映したかった。けど無理だった。現時点で7999歩。

AM03:15 、竹芝ふ頭公園で2回目の休憩。臨海副都心、レインボーブリッジ、スカイツリーなどの夜景が見える。 近くのコンビニで温かい飲み物とお菓子購入。真夜中に歩いて食べるお菓子はまた格別。
 

サイバーな感じ

出発前に‘光るやつ’が配られた。色とりどりでキレイ。深夜のエレクトリカルパレードや~。ただ歩く・休憩する、の繰り返しではなくて、こういうちょっとしたイベントも楽しい。中だるみを防ぐ演出、分かってるなー。



【日の出⇒埠頭公園⇒いい大人が大はしゃぎ⇒謎のコンビニとか】

   
左)新日の出橋。長さは85m  右)深夜の道路。・・・イイ!!

後で調べたら、新日の出橋は単弦ローゼ橋 としては都内最大規模らしい。すごいね!
ところで、単弦ローゼ橋ってなに?
※Wikipediaによると「補剛桁とアーチ部材の双方で曲げモーメントを分担する補剛アーチ橋」らしい。やっぱり良く分からない。

   
左)金木犀の香りに深まる秋を感じる  右)最後の休憩ポイント、埠頭公園。

芝浦ふ頭から、日本で最初の南極探検隊が出港したこと記念したもの。記念碑や、南極観測船しらせのスクリュー羽根 、南氷洋を行く開南丸をイメージした船の遊具などがある。

   
左)南極大陸に見立てた噴水池にはペンギンもいる   右)現時点で13066歩

AM 04:10、ここが最後の休憩ポイント。遊具が沢山あり、代表・宮原氏は「この滑り台面白いんですよ~!」と率先して遊びの見本を示す。そう、大人が堂々と公園で遊べるなんて、こういう機会じゃないとないからね。

    
参加者が遊びやすいよう、気を使って(?)率先してはしゃぐ代表。

   
左)童心に還ってはしゃぐ参加者  右)ステキ女子たちも滑り台やっちゃいます


ワーイ!!はしゃぎ過ぎで音速を超える筆者。



【謎のコンビニ⇒暗がりのメリット⇒ゴール】

   
左)限りなくサンクスに近い「PORT STORE 」というコンビニ  右)ゆりかもめの『ぐるっ』としてる部分

PORT STORE(ポートストア)、看板の配色、店内は完全にサンクス。「一般財団法人東京港湾福利厚生協会」が港湾労働者の福利厚生の一環として運営しているらしい。なぜ名前が違うかと言うと、公有地にあるからとか何とか・・・。知らなかったー。他にもローソンとか、ヤマザキ形態の店もあるそう。 これまた次に通りかかったら、ドヤ顔で説明出来ますわ。 

   
新聞配達のバイクとすれ違い、‘朝’に向かって歩いていることを実感。

ダイアログ・イン・ザ・ダークを体験したときにも感じたが、暗くて相手の顔が見えないと、意外と色んなことが話せたりする。明るい蛍光灯の下より、間接照明のちょっと薄暗いバーの方が相手との距離が近付くのと同じ。

それから、いつもとは違うことをしている非日常体験、それを共有することで仲間意識も芽生える。

   
左)「えーっ、そんなとこ通れるの!」というところを進む。 右)屋形船が沢山停泊していた

   
左)ドラマとか、CMで良く使われている橋。  右)ゴール!17533歩。

   
左)ゴール地点は天王洲アイルボードウォーク  右)夜が明けてきた

   
左)宮原氏。記事のサムネイルは怪しい感じに写ってしまってるけど、実際は爽やかお洒落メガネ男子。  
右)修了証やステッカーなど

さすがに終盤は足が疲れてきたが、無事にゴール出来た。ただ夜更かしをしているだけでは味わえない、この達成感!素晴らしい・・・!!


気になる点⑤実際、参加して良かった?

・一人だと入りにくい場所にも入れる、団体なので怪しまれない。
・深夜のお散歩したいけど、防犯とかの面で不安な人にもおススメ。
・深夜のお散歩したいけど、1人じゃ寂しい人にもおススメ。
・深夜のお散歩したいけど、意志が弱くてくじけそうな人にもおススメ。
・何かを成し遂げた気分になりたい人にもおススメ。


<ちょっとしたアドバイス>
・(特に女性の方へ) お手洗い、買い物などは出来れば複数名で行くのがいい。女性スタッフさんもいるけど、集合場所からある程度離れていたり、暗い道を通ったりする場合もある。声を掛けあって一緒に行けば、親睦を深めるチャンスになるかも。
・敢えて1人で参加してみる。友達とでも楽しそうだけど、1人でぼんやり歩くのもなかなか良い。


また行程、資料、説明など、様々な点に運営の気配りと工夫が感じられた。さらに名札に‘階級’が書いてあったり(参加ごとに階級が上がる)、色が変えてあったり、リピーターのことも考えられている。

名前こそ怪しいかもしれないが、非常に和やかで楽しい徘徊だった。深夜徘徊でいつもとは違う夜を体験出来る。 ▶今回歩いたコース



2014.10.21 文・写真 篠崎夏美
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